【24】チャット会話あれこれ (エッセイ)
(このクソ暑い時期に、「真夜中でも外が暑い」との相手コメントに対しての俺のコメント【チャット会話より】)
真夜中に彷徨うとさ。
確かにいーもんを沢山見られんだよな。
千葉県の、あの、久留里線に沿って、真夜中ずっと歩いていた事があるよ。
無人の真夜中の、田舎の駅の待合室兼改札口は、ずっと電気がついていて、その、入り口に、ちょこんと座り立ちしていた猫の姿は、あれは印象的であり、とても良かったのだよ。
待合室兼改札口の建物の入り口から漏れる明かりが光と影を生んでおり、また、その入り口にちょこんと座り改札口の方を向いている猫の姿も実像から影が伸びており。何だか一枚の絵みたいな風景だったし。
そっから、何かファンタジーが始まりそうな気配に満ちていて、そいつを壊すのがなにか野暮な気がして、猫好きの俺がその猫を呼び掛ける事をやめて、その風景をただただ、眺めるだけにして、眺めていたのだよ。
綺麗だったよね。
その、真夜中の切り抜いたみたいな風景がさ。
お盆だったからね。生前、何かと可愛がって貰っていた人間が、霊界電車とかで帰ってくるのを察して迎えに行っていたのかも、知れないさ。佇ずんで座り立ちの猫はだってさ、文句無く絵になるもんだから、それだけで。
(結果的には夜逃げみたいになってしまった飼い猫との最後の別れに、その時にはまだそうなるとは知らずに、玄関でその猫の頭を撫でたと言うエピソードを聞いての俺のコメント。【チャット会話より】)
時々はその猫の。
頭の片隅で、ソイツは日々の毛づくろいだとかの中で。
頭に過ぎっている事もあるのかもだよね。
なんてことを、猫でもないのに言ってみるけども(笑)
死んでも居ないのに霊界について解説する、あなた○知らない世界ん時の新倉イ○オさんみたいにww
猫「なんか毛づくろいしてっと俺を撫でてくるタラコクチビル浮かんでくるけども、コイツ誰だっけ!?」
傷跡ならぬ、絆跡。
ソイツは、毛づくろいの時に不意に「撫でてくるタラコクチビル人間」が脳裏に浮かんだり、部屋を歩いて居るときに、階段に差し掛かると、また、「階段を降りてくるタラコクチビル」見えたり、そしてはたと、猫は思考するんだ。
『誰だっけ?コイツ。』
そんな絆跡は、或いは残ってんのかもなぁ、いや、マジで(笑)
猫も夢を見ているらしいんだよね。
猫が寝ていて、そんな生き別れの飼い主も寝ているとしたら、きっと夢の中でたまには会っているんだ。そして、猫が亡くなっていたとしたらば、生き別れの飼い主が寝ている時間にしばしば会っているに違いないんだ。