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【23】とあるハムスターの魂の格上げ (短編小説)




ヒマワリの種をぶん投げるとそれは器用に両手とクチでキャッチする癖があったハムスター  


埋葬に甲子園の土を使って埋めた  


その、17年後くらいに、ハムスターの飼い主が老人となった頃合いに、河の土手を歩いていると、高校球児のロードワークに差し掛かる。  


その景色を眺めるともなく眺めていた老人が、一人の高校球児の姿を見た時に、なんか意味不明な衝撃が走る。  


場面は変わり甲子園、最後の一球をピッチャーライナーされた投手が、咄嗟に手と口を使ってキャッチするその姿を見て、かの老人は衝撃の意味を知り、破顔と泣き顔を複雑に絡めた何とも言えない顔をしながら画面越しに言う


「ああ、お前は今はそこなんだな」


出っ歯を器用に用いて、一切、怪我する事も無く、高校野球の1番盛り上がる場面で、1番ありえない奇跡の光景を見せたその高校野球に、インタビューすると、


「なにか必死だった、世界がスローモーションになり、その中でボクは根拠のまるでない、『やり慣れた1番得意な解決方法』をやっただけなんだ、自分でもわからない」



めでたし めでたし




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