【2】詩を招く横道 (エッセイ・ポエム)
潮招く蟹さんは
時として、間違えて詩を招いたりもする。
カニさんの世界は横歩き。
どんな世界なのだろうかなぁ。
人間は横に歩いたり斜めにも歩けるだろう。
しかし、カニさんは横にしか歩けない。
横道歩きまくりな人生である。
昔の北海道の、横道知事だって、きっとこうでは無かっただろう。
カニさんは会社を出たあとは真っ直ぐには決して帰宅しない。
横道の屋台やらスナックやら。
そして、スナックの二階でたまにママさんとこぉ、しっぽりと過ごす宿借り(笑
ヤドカリもカニの仲間………だったっけか??
そうかそうか。
昭和に人口が爆発したのはきっと。
そんな横道カニさんの、スナック二階ヤドカリ効果なのやも知れんて。
今は世の中が、そんな昭和の横道カニさん達の環境には合わなくなってきて。
きっと、それでも、この世の何処カニは。
ひっそりと生息しているのやも知れないです。
令和の横道カニさんは、きっと、公園で猫へと向かって横道歩きなんだ。
まぁ、横道歩きだから、真っ直ぐには向かわないで、あちこち行って決して猫まっしぐらと行くことは無いのだろう。
実は自分も何を隠そう、そんなカニさん一族らしくてさ、どぅもこぉ…人生の王道を真っ直ぐには歩けない、そんな横道カニさん系統の所属らしくてね。最近は、公園でどんな人間にもある程度は応じてあげている、何だかその様な、スナックのママさんみたいな、そんな社交的な茶トラ猫に首ったけなんだよね。
自分も、あっちへ行ったり、こっちへ向かったり、もう、住処自体も、元々は北海道の札幌だったのだけれどもさ。
札幌 豊橋 知立 札幌 岩手 宮城 福島 栃木 釧路 武豊 福島 木更津 埼玉 …
もぅ、どんどん、移動しているのだよね。
寄り道がどうにも、しょうに合っているのさ。
どうも、そんな風に 人間、いやカニがね、
出来ているという次第さ。
君も そんな 横道カニさん達に
興味を 持ったらさ
岩をそっと動かして覗くみたいに、
夜の公園を覗いてご覧なさい。
そこには 様々な 物語を抱えている
そんな横道カニさんが、きっと いるからさ。
そっとだよ
そっと。
横道カニさんを見てみたいならね!