【19】とある社会不適合者の朝の風景 (エッセイ)
餃子焼いてます。
分不相応な欲望を抱いて身を焼くよりも、
餃子焼きますよ、はい。
そんな餃子の朝飯が。
う……美味い!
浅漬け……
駄目だ、腐ってやがる。
遅すぎたんだ…
酸味の強い漬物ばかりはご容赦願いたい。
許せ、乳酸菌よ。
君等が頑張ってコロニーらしきものまで構築した、白い膜が掛かっているから、酢酸菌もきっと生まれているだろう。
間違いなく、酸っぱい(笑)
ホント、済まなかったな(一人一)
迷わず水洗便所の浄化槽を経て大海へと飛び出して、そして新しい生命の輪廻を楽しんでくれ!
模索して悩むが、選択して喜ぶのがきっと、生命さ。
コーヒーと味噌汁と漬物の酸味。
そいつだけは、俺の口には合わない!
こいつが俺の、つまりは模索・選択した結果だよね。
なんかそんな。
社会的にはきっと、心の底からどぉーでもいぃー、まるで需要無い、ただの中年のくだらねぇ、些細な宣言。市場価値は皆無であり、きっと株式成立しない銘柄(笑)
そんな宣言(笑)
でも、きっとそれは。
私はこう考えているから私なんだ!
私はかくありたい!
故に他人とは違うのだ!
という、一種の自己主張、パフォーマンス。
現代の社会の中で、特に労働の世界の中では、声高には叫べない、そんな領域なんだよなぁ。
社会「それで?」
俺「はいスミマセン。」
(笑)
簡単に屈してしまう。
これと良く似た小さな主張も通せない。
社会の中だとね。
そんな時にさ、いつも、頭の隅っこで、ア○パンマンの歌詞が流れている。
「そぉーんなのぉーは いぃーやだぁー!!」
この、そんなのは嫌だ、を選択する時に。
自分の中の主張が軽視され無視される時に。
少しずつ、「不満貯金」が貯蓄されてゆき……
そうやって、満期になった時にさぁ。
人間は、社会と隔たるのだと思お。
逆に、この、各々が持っている些細な自己主張。
そいつを全て尊重する。
そんな素敵な社会なんて、あるのかしら♡
きっとねーよ、んなもん!
アホか!(笑)
成立せんわっ!
俺の脳の皺に深く刻まれている、
不愉快の谷。
深く、まるで底が見えないその深淵さ。
何とか、橋を渡したい。
架橋したい。
そうすりゃ、社会生活なんて、
まるで楽勝だろうさ。
楽になりたいのだが、
それが叶えられた時の。
果たしてそいつは…
俺は俺か?