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第6話 家庭教師イベント



 家族の死を防いだ事で、弟のレイモンドが他の家に引き取られる話はなくなった。

 これで、一気にラスボスになるフラグを二つもへし折った事になる。


 だから、油断していた。


 学院に入る前に、家庭教師をつけるという話になって、弟の前に例の意地悪な家庭教師がやってきた。


 歴史の修正力だろうか?


 せっかくうまくいっているのに、ここでラスボス化のフラグを立てるわけにはいかない。


 家庭教師問題をどうにかするべく、私は弟の勉強を見張る事にした。


 扉の隙間からじーっ。


「勉強に集中できません、姉さま。あとで遊んであげますから大人しくしててください」


 そしたら、かまってちゃん認定されてしまった。


 解せぬ。


 予想に反して、家庭教師は何もしなかった。


 定められていた雇用期間を過ぎたら、「ちっ、退屈しのぎになると思ったのに」とかつぶやきながら、他の教師に引き継いでとっととどっかに言ってしまったのだ。


 ここは、原作通りではなかったらしい。


 無駄な努力をしてしまった。


 歴史の修正力ずさん。


 後で分かった事だが、その家庭教師はいたいけな子供をいたぶる趣味があったようだ。


 父と母が話していた。


「お前、聞いたか例の家庭教師の話」

「大変な事が起きたそうね。うちのレイモンドが被害にあわなくてよかったわ」


 家庭教師が起こした不祥事の内容が、地元の新聞に載っていたり、噂になっていたようだ。



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