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僕の心は悪魔と契約を交わしてしまった!

作者: 七瀬




僕の名前は 『松本 ひなと』39歳、今だ独身仕事も上手くいかない!

借金も親に100万円とサラ金業者に300万円借りている...。


それと、、、?

あと少しで、付き合えそうな女の子がいたのだけど、、、?

フラれてしまった、、、!!!


僕の見た目も、、、中年太りで髪も薄くなってきているし、、、!

何しろ、つまらない男で趣味もない! 

好きなモノもこれと言ってない!




そんな時、僕の前に大きな翼を持った不気味な顔のバケモノが現れて!

僕にこう言った、、、!


『俺様は! 悪魔だ! お前に幸せを与えてやる代りに俺様にお前の心をくれ!』

『・・・えぇ!? 僕の心を、どうして、そんなモノが欲しいんだ、、、!?』

『まあ~俺様の趣味と言ったところか、、、!? その代わりお前に幸せが訪れ

るんだぞ~! いい話じゃないのか、、、?』

『・・・うーん?』

『何もかも、お前の都合のよい方向に流れて行くんだ~! 凄いだろう?』

『・・・保証はあるの?』

『【契約】を交わせばいい! それなら保証もできるだろう!』

『・・・あぁ、ううん。それなら、いいよ!』

『これは! ちゃんとした契約だ! 契約書も交わす! こんな素晴らしい

事はないだろう~アハハ~』

『・・・まあ、ああ、』

『さあ! これに書け! この契約書にお前が書けば、契約成立だ!!!』

『・・・わ.分かったよ。』



僕はこうして、悪魔と契約を交わした、、、!


【僕の心と幸せを手に入れる為に交換したんだ、、、!】





・・・次の日。


僕の心は、なくなってしまった......。

何も思わないし、痛みも感じない、、、!

相手を思いやる心がないのだ、、、!


相手が傷つこうが、僕自身が傷つこうが、気にもならない!!!

ただ、【欲】だけがどんどん増え続けていた、、、!


僕は宝くじを買い、3億円が当たり。

そのお金で、親から借りていた100万円とサラ金業者から借りていた300万円

を一括で返した、、、!!!



それどころか、、、?

何をやっても、お金が湧き出て来るように増えていく、、、。

お金を使っても使っても、それ以上にどんどん増えていく。


・・・そんな生活になっていた!


僕をフッた彼女が僕とよりを戻したいと言ってきたが、、、!

直ぐに、断った、、、!


もう僕は、彼女を特別な女性として見ていないし、、、!

女性なら、腐るほど僕のお金に群がるように寄ってくる。


どうして、、、?

彼女を選ぶ必要があるのか、、、?

しかも? 僕をフッた女だ、、、!!!


彼女に対して、想っていた気持ちすら既に僕にはなかった、、、!



僕のお金周りが良くなると、、、?

今まで僕に近づいても来なかった奴らが、ぞろぞろとやって来るよになった!


どう見たって、、、?

コイツら、僕のお金が目的だろうと思い、わざと騙されたフリをして、、、。

僕は、僕のお金に近づいて来た奴らを懲らしめる事にしたんだ、、、!


僕は心を失った事で、歯止めが利かなくなったんだ、、、!

何処までも、人を陥れて傷つけ苦しむ姿を見たいと思うようになった、、、!


時には、殺し屋を雇い殺したい相手を依頼する事もあった、、、。






僕の心がない為に、僕は苦しむ事や悲しむ事さえ出来なくなっていたんだ、、、!


そんな時、、、?

また! あの悪魔が僕の前に現れた、、、!?


『酷いモノだな~心がないとは、ここまで人を腐らせるとは、、、?』

『・・・な.何しに来た?』

『【契約】覚えているか、、、?』

『・・・あぁ、それがなんなんだ、、、!?』

『あれから1年が経った! お前から俺が貰った“お前の心をお前に返す

時が来たのだ~!!!”』

『・・・えぇ!? 何を、今更、そんな事を、言うだ、、、!』

『お前は、あの【契約書】をちゃんと読んでいないのか、、、? 

ほら? ココを読め!』

『※但し1年間を有効とする! 1年経ったら? また元の場所に返す事!!!』

『まあ~そういう事だ、、、!!!』

『・・・今更、そんな事を言われても、、、僕は物凄く酷い事をいろんな人たちに

平気でしてきたんだぞ! 人間がするような事じゃない事まで、、、それをまた僕

に心を返すと言われても、、、。』

『お前の話なんぞ聞いておらんわ~! 俺様はただ、契約書に書かれている通り

にしているだけだ...! お前が苦しむか? そうじゃないかは俺様に関係ない!』

『・・・そんな、』

『これは、契約なのだ! お前が読んでいなかったからそうなったのであろう!』

『・・・・・・』

『じゃな! 明日にはお前の心は、お前のところに戻っておる、、、!!!』

『じゃ、僕はどうしたらいいんだよ、、、!』

『そんなのは、自分で考えろ~じゃあな!』

『・・・・・・』



悪魔は、そう言うと僕の前から消えてしまった、、、!!!




本当の地獄は、、、ここからだった、、、!!!

僕は、自分の心が自分に返って来た事が直ぐに分かった、、、!


そうすると、、、?

今まで、僕がしてきた事全てが僕を深く深く苦しめた、、、!!!

僕は、今までの僕の“罪”を背負いきれず、、、。





『僕はとうとう、俳人になってしまった、、、!』

僕の心で受け止める事の出来ない現実を知ってしまったからだ、、、!!!




そして、、、。

『決して! 悪魔と取引をしてはいけない!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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