僕の心は悪魔と契約を交わしてしまった!
僕の名前は 『松本 ひなと』39歳、今だ独身仕事も上手くいかない!
借金も親に100万円とサラ金業者に300万円借りている...。
それと、、、?
あと少しで、付き合えそうな女の子がいたのだけど、、、?
フラれてしまった、、、!!!
僕の見た目も、、、中年太りで髪も薄くなってきているし、、、!
何しろ、つまらない男で趣味もない!
好きなモノもこれと言ってない!
*
そんな時、僕の前に大きな翼を持った不気味な顔のバケモノが現れて!
僕にこう言った、、、!
『俺様は! 悪魔だ! お前に幸せを与えてやる代りに俺様にお前の心をくれ!』
『・・・えぇ!? 僕の心を、どうして、そんなモノが欲しいんだ、、、!?』
『まあ~俺様の趣味と言ったところか、、、!? その代わりお前に幸せが訪れ
るんだぞ~! いい話じゃないのか、、、?』
『・・・うーん?』
『何もかも、お前の都合のよい方向に流れて行くんだ~! 凄いだろう?』
『・・・保証はあるの?』
『【契約】を交わせばいい! それなら保証もできるだろう!』
『・・・あぁ、ううん。それなら、いいよ!』
『これは! ちゃんとした契約だ! 契約書も交わす! こんな素晴らしい
事はないだろう~アハハ~』
『・・・まあ、ああ、』
『さあ! これに書け! この契約書にお前が書けば、契約成立だ!!!』
『・・・わ.分かったよ。』
▽
僕はこうして、悪魔と契約を交わした、、、!
【僕の心と幸せを手に入れる為に交換したんだ、、、!】
*
・・・次の日。
僕の心は、なくなってしまった......。
何も思わないし、痛みも感じない、、、!
相手を思いやる心がないのだ、、、!
相手が傷つこうが、僕自身が傷つこうが、気にもならない!!!
ただ、【欲】だけがどんどん増え続けていた、、、!
僕は宝くじを買い、3億円が当たり。
そのお金で、親から借りていた100万円とサラ金業者から借りていた300万円
を一括で返した、、、!!!
それどころか、、、?
何をやっても、お金が湧き出て来るように増えていく、、、。
お金を使っても使っても、それ以上にどんどん増えていく。
・・・そんな生活になっていた!
僕をフッた彼女が僕とよりを戻したいと言ってきたが、、、!
直ぐに、断った、、、!
もう僕は、彼女を特別な女性として見ていないし、、、!
女性なら、腐るほど僕のお金に群がるように寄ってくる。
どうして、、、?
彼女を選ぶ必要があるのか、、、?
しかも? 僕をフッた女だ、、、!!!
彼女に対して、想っていた気持ちすら既に僕にはなかった、、、!
▼
僕のお金周りが良くなると、、、?
今まで僕に近づいても来なかった奴らが、ぞろぞろとやって来るよになった!
どう見たって、、、?
コイツら、僕のお金が目的だろうと思い、わざと騙されたフリをして、、、。
僕は、僕のお金に近づいて来た奴らを懲らしめる事にしたんだ、、、!
僕は心を失った事で、歯止めが利かなくなったんだ、、、!
何処までも、人を陥れて傷つけ苦しむ姿を見たいと思うようになった、、、!
時には、殺し屋を雇い殺したい相手を依頼する事もあった、、、。
*
僕の心がない為に、僕は苦しむ事や悲しむ事さえ出来なくなっていたんだ、、、!
そんな時、、、?
また! あの悪魔が僕の前に現れた、、、!?
『酷いモノだな~心がないとは、ここまで人を腐らせるとは、、、?』
『・・・な.何しに来た?』
『【契約】覚えているか、、、?』
『・・・あぁ、それがなんなんだ、、、!?』
『あれから1年が経った! お前から俺が貰った“お前の心をお前に返す
時が来たのだ~!!!”』
『・・・えぇ!? 何を、今更、そんな事を、言うだ、、、!』
『お前は、あの【契約書】をちゃんと読んでいないのか、、、?
ほら? ココを読め!』
『※但し1年間を有効とする! 1年経ったら? また元の場所に返す事!!!』
『まあ~そういう事だ、、、!!!』
『・・・今更、そんな事を言われても、、、僕は物凄く酷い事をいろんな人たちに
平気でしてきたんだぞ! 人間がするような事じゃない事まで、、、それをまた僕
に心を返すと言われても、、、。』
『お前の話なんぞ聞いておらんわ~! 俺様はただ、契約書に書かれている通り
にしているだけだ...! お前が苦しむか? そうじゃないかは俺様に関係ない!』
『・・・そんな、』
『これは、契約なのだ! お前が読んでいなかったからそうなったのであろう!』
『・・・・・・』
『じゃな! 明日にはお前の心は、お前のところに戻っておる、、、!!!』
『じゃ、僕はどうしたらいいんだよ、、、!』
『そんなのは、自分で考えろ~じゃあな!』
『・・・・・・』
悪魔は、そう言うと僕の前から消えてしまった、、、!!!
▽
本当の地獄は、、、ここからだった、、、!!!
僕は、自分の心が自分に返って来た事が直ぐに分かった、、、!
そうすると、、、?
今まで、僕がしてきた事全てが僕を深く深く苦しめた、、、!!!
僕は、今までの僕の“罪”を背負いきれず、、、。
『僕はとうとう、俳人になってしまった、、、!』
僕の心で受け止める事の出来ない現実を知ってしまったからだ、、、!!!
そして、、、。
『決して! 悪魔と取引をしてはいけない!』
最後までお読みいただきありがとうございます。