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僕は足の小指です

作者: くにえミリセ
掲載日:2018/08/28



僕は 足の小指です

脳に認識されていません

忘れられているのです

だからいつもどこかの角にぶつけれ

青あざが出来ています

今もそうです

五本指のいちばん 端っこで

震えています


忘れられ

傷つけられ


だったらなくてもいい?


僕なんて

僕なんて

端っこで ここにいる

意味ありますか?


部屋の端っこで

教室の端っこで

社会の端っこで

丸まって縮こまって

ただ灰色の壁しか見えません


窓の外から踏み切りの遮断棒が

ゆっくりと降りる音がします

かん高いその音は

やがて小さくなり

僕を鈍感な眠りへと

いざなうのです


頭痛や悪寒に似た感覚の後に

トンネルに迷い込みました

遠くその先には ぼやけてくすんだ

光が見えました

そして誰かがこう 言ったのです


『あなたがいないと長いこと

立っていられません

他の四本の指に痛みが

生じてくるのです


歩くのがおぼつきません

バランスを失うのです


だから

あなたはそこに必要なんです』


はっと目を開けました

あぁ‥‥。

涙が耳にまで流れていました




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― 新着の感想 ―
[良い点] なんだか、悩んでいる子ども(特に学生)に響く詩だと思います。 なにか自分も必要とされているかもしれないと思えますね。 [気になる点] 小指が必要だと誰かがいいました。というふうになっていま…
[良い点] 歌うような言葉運び
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