ハンターギルドと言う異世界
大変スローペースでお待たせしました。
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俺は今、ハンターギルドにいる。
3つの受付のうち空席が2つ。残りの1つには気だるげな職員が待機していた。他にいない以上は仕方ないので、気だるげな職員に話しかける。
「今少しよろしいですか?」
手元に視線を落としていた職員は俺の声にふいと目を上げると、不躾に人の顔から腰までを確認。こちらが要件を伝えると目の前に座った職員は、面倒くさそうに数枚の紙を取り出して別のカウンターに顎で促して来た。仕方ないのでついて行く。
「これ注意事項。こっちが登録用紙。書き終わったらコレに手を置いて」
職員は持ってきた紙を粗雑に提示し、カウンター横に設置された何かを指し示す。コレと言われた謎の機械はカウンターに埋め込まれていて、表面はノートほどの大きさ。手を置きやすいようにこちらに向かって斜めの傾斜がついている。
うん。ここまで来たもののね、全体的に雑だし、態度が悪いし、謎の機械に対しての説明がなさすぎるよ? アメリカかどっかの学生バイトかなんかなの? さっきまで昼寝してたかなんかなの? 起こした俺が悪かったよ! だから説明して!
死活問題とは言え冷静になろうと一呼吸入れて問いかける。ちなみに俺は終始にこやかさを保っては、いる。
「この機械は何をする物ですか?」
「は?」
気だるげなギルド職員は、不機嫌なギルド職員にクラスチェンジした。
「あー。レベルとか能力とか、そんな感じ」
指に髪の毛を巻き付けながらこちらを見下すような視線を向けてくる彼女だが、いや実際は見上げられているんだけど、もうアバウトすぎて何が何だか解らん。
「コレについて詳しい方を呼んでいただけます? あと、少し休んだ方がいいのでは? ……うっすら隈が出てますよ」
小声で告げると、ギルド職員はそそくさと去っていった。まあ、隈あるかないかも確認してないから嘘なんだけどね。そのままやる気の出る職にジョブチェンジして来るといいなと見送った。
ダンジョンでボスを倒し、バリアを突破した後、俺はダンジョンから数km先の人里にたどり着いた。
すべてマップのおかげだ。人間が灰色の点として表示されていたので発見はスムーズだった。
そこではご飯を頂き、寝床も借りられて、さらに服ももらえた。袖は破れてるしそこら中が血だらけだったしな。ありがたい。
人里でぐっすり眠れたかといえばそうでもないのだが、久しぶりと言うか吸血鬼としてポップして初めて食べ物を食べたことで大分気力が回復したのが大きかった。ちなみに豆スープだった。めちゃくちゃおいしかった。このご恩は忘れないと本気で思った。とてもうまかった。
その村でハンターギルドのことを聞き、異世界ロマンだからと釣られ、お手軽な身分証明書としても使えるそうなのでここに来たと言う経緯だ。
図書館みたいな施設もあるそうなのでいろいろと確認したいと思う。主に吸血鬼とか人間とモンスターの見分け方とか回復魔法とか。
その前にこの謎の機械について教えてもらうんだった。モンスターと人間を見分ける機械だったらやばすぎるからね。




