マイナスイオンは異世界にもある
空は晴天、気温は暑くもなく寒くもなく、良い攻略日和だ。
ドレイン製の寝床はなかなかの寝心地だった。今は15:38。半日近くぐっすり眠ったらしい。生後1日経ってないからしょうがないきっとうん。
あと眠る前に念のため発動していたドレインの所為か出口に何かの粉があるが気にしない事にしている。……これ、骨格1体分かなあ。
とにもかくにもこれからの予定を深夜戦っている時に考えていたのだが、アイコンの事と言い森のダンジョンっぽさと言い、ゲームノリで考えればこの森のボスを倒せば外に出られるなんて展開もあるんじゃないかと思う。ボスを倒しても出られなかったらそれはその時だしな。そもそも他にやる事もないので今日は森攻略に出るのは確定だ。
よく寝たからやる気も十分。
飯食ってないのにね。
入口から誕生位置までの道はマッピングされているから、さらに奥まで続いている道を辿る。
この森なのだが、入口からほぼ一本道。たまに部屋状の開けた行き止まりへの分かれ道がある構造だ。その行き止まりには俺が誕生したみたいなポップ位置もあるんだろう。
マップのお蔭で索敵も楽々。近所のコンビニに買い物に行くような軽い足取りで進める。
朝までの戦闘でドレインの練度も上がったようで速度・威力共にアップした。スケルトンで20m20秒、1m3秒程度になった。スキルは熟練度で強化されると考えていいんじゃないかな。
森の中は日の光があるだけで夜の幻想的な印象から打って変わって、森林公園のような日常的な爽やかさへ変化を遂げている。
非日常に放り込まれた人間としては普通っぽくてとても癒される。それでも青空には昨夜見なかった月が見えているんだけどな。夕方だからかな。まだ明るいんだけどな。公園ッテ、イヤサレルナー。
とまあピクニック気分で奥まで来たが、やはりと言うかさすがにと言うか、出て来るだろうなと思っていたよ。ノーマルより強い上位モンスター。
手には片手剣と盾を持ち、白く細い全身をカタカタ言わせながら眼球のないはずの頭を回して敵を探している亡者。アンデッドの定番スケルトンでもただの骨格標本よりこっちの方が有名なんじゃなかろうか。
骨剣士。
さて、日のある内にさくさく攻略して行きますか。




