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姫様のお友達大作戦

肩にギリギリかからない冷たい銀色の髪を乾かしながらマリエッタは物憂げな表情をしている。

悩みの種は魔王が恋い焦がれているあの女のことだ。

魔王が人間に興味を持つことは正直どうでもいい、ただあの女の家柄についてマリエッタは懊悩している。

誘拐するまで彼女は単独で「姫」と呼ばれる女について調べていた、短絡的な者が多い魔族ではあの女のことは調べてもその周りのことは調べないと思ったからだ。

調べていく中で彼女はある重大な障害に気づく、このことを魔王に話すかどうかで彼女は思い悩んでいる。

「マリエッタ入るぞ」

ノックと同時にドアを開けてきたのは今しがた考えていた魔王である。

「おお、風呂上がりであったか、ちょうどよい我も今から風呂に入り彼女の部屋に行こうかと思っておったのだ、マリエッタよどういった服装で行くのがよいと思う?」

つらつらと用件を言う魔王、だが魔王が言ったとおりマリエッタはお風呂上がりなのだ、パンツにキャミソールという肌も露わな姿なのである。

マリエッタは静かに立ち上がり魔王のそばに行く、彼女の青い瞳からは感情が読みとれない。

「魔王様、ノックをしてすぐにドアを開けてはノックの意味がございません、従者とはいえ女性の下着姿を見たらすぐにその場から立ち去ること、でないとこうなりすよ」

マリエッタはニコッと微笑みドアを思い切り閉めた。

ドアに部屋からはじき出される形になった魔王はぶべらっと悲鳴を上げ廊下で仰向けに倒れる。

「はぁ……悩んでたことが馬鹿らしくなりました。」




真っ白な壁、ピンクで統一されたインテリア、部屋の真ん中には天蓋のついた巨大なベッド、そこに姫が腰掛けている。

コンコンとノックの音が響き姫は返事をする。

「姫よ、我を受け入れてくれてありがとう。」

お風呂上がりにも関わらず真っ白なタキシード姿の魔王が入ってきた。

「あんただってわかってたら返事しなかったよ」

姫はげんなりとした表情で返事をする。

「昼間はすまなかった、人間とは奥ゆかしい生き物ということを忘れていたのだ、許せよ」

全く悪びれた様子もなく謝罪する魔王

「誘拐されて許す奴がいるかよ、しかも理由が結婚するためとか筋が通ってないんだよ」

「まぁそうカッカするでない、我も考え直したのだ、姫は家出しているのならばここに居ればよい、我らは互いのことをよく知らぬ故少しずつ知っていこうではないか」

姫はグッと押し黙る、頻繁に家出を繰り返していたのだ帰りたくない理由があるのだろう。

「自己紹介もまだだったな、我はヴァン=オルロック、偉大なるヴァンパイアの末裔にしてこの館の主だ、さぁ姫の名前を聞かせておくれ」

人間にも慣れ親しんだヴァンパイアの名がでて姫は唖然としている。

「んっ?どうした我に姫の美しい名を澄み渡るような声で聞かせてくれ」

「どうせ名前なんて調べてんだろ、それより私をさらった中に女の姿をしたやつがいただろ、そいつと会わせてくれ」

「んっ、雪女のことか、なるほど外堀から埋めようということかめんこいのぅ、よかろうここには和洋折衷の魔物たちがおる、存分に親睦深めるがよい」

そういって魔王は部屋から出ていく。

しばらくして姫の部屋にノックの音がする。

おそらく雪女だろうと思い返事をし入ってくるように促す。

「なんですか?」

ドアを少しだけ開け目だけをのぞき込むようにして雪女が返事をする。

「なんで入ってこないの?」

明らかに警戒している雪女に対して姫は優しく問いかける。

「姫様、私に乱暴しない?」

恐る恐る言葉を出した雪女、しかしファーストインプレッションが悪かったとはいえ檻の中のライオンに話しかけるような態度に少しへこむ姫。

「しないしない、あの時は地がでちゃったというか普段はああじゃないから安心して」

ゆっくりと部屋に入ってくる雪女、落ち着かないのかキョロキョロと部屋の中を見回している。

「あのね、私あなたに謝りたかったの、恐がらせちゃってごめんね」

「うん、大丈夫です」

警戒を解いたのか雪女は椅子に腰掛ける。

「でね、よかったら友達になってくれない?私まだ家に帰るつもりないし女の子同士仲良くしようよ」

「うん、うれしい。私雪華、よろしくおねがいします」

嬉しさで立ち上がりハグをする姫、急なことに照れて言葉がでてこない雪華。

「これからよろしくね雪華、ねぇねぇ雪華はどんなものが好きなの?」

テンションが上がり声も大きくなっている姫にたじろぎつつも雪華は小さく答えた。


「私はね、ルーくんのことが好きです」

好きなバンドはthe pillowsの西東上下です。

仕事してゲームして本読んで寝るの繰り返しだったのに最近は自分が書くことも増えててんてこまいですが楽しい毎日です。

実は前回初めて小説に感想が書かれて小躍りするほど喜んだのですがその後当初書く予定だったのと違う構想が思い浮かび四苦八苦しました。

感想には返事は書かないことにしましたがTwitterのリプライには極力返しますのでよろしく。

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