表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

絶望の始まり

四年前の五月十八日にある大手薬品会社で大規模な爆発が起きた。原因は不明。死者は0人という奇跡が起きた。しかし、従業員総勢365人は目を覚ますことはなかった。全員が昏睡状態なのだ。原因はある薬品の効力。その効力は、肉体と精神を分ける・・・つまり幽体離脱をさせることができる薬だ。この薬については表には出てこなかったために、爆発して初めて世に顔を出した。その製作者である瀬沼嶺せぬまれいは四年たった今でも行方不明。なおも重要参考人として捜索中である。

そして、その365人の中に俺の親父がいる。当時は小学6年だった。事態が飲み込めず・・・いや、本当は分かっていたさ。けど現実を見たくはなかったんだ。だって死んだわけじゃない。眠ってるだけなんだ・・・だからあてのない希望にすがってたんだ。だけど、中学1年、2年、3年と年が上がるにつれ次第に現実を見るようになった。大人になったのかもね。高校一年になった今ではいつまでも目を開けることのない親父にかわり母さんを支えてる。ちゃんと親父のところには行ってるよ。今日の出来事と、今日も家族は元気に過ごしてるって報告をしにね。

「………ってことがあったんだ。親父、今日は遅いからまた明日来る。おやすみ」

俺は、明日の講義のために親父との一方的な会話をやめて家に帰った。

「ただいま、母さん」

「おかえりなさい、りょうちゃん」

あぁ、やっぱ家はいい。心が暖かくなる。

おっと、そういえば自己紹介がまだだったな。俺の名前は西川涼介にしかわりょうすけだ。

俺はその後、ご飯を食べて風呂に入って寝たよ。さっき言った通り明日講義があるからな。なんの講義かって?人権に関するもんだとよ。

翌日、俺はチケットを片手に持ち、とある戦場カメラマンの荻野雄大(おぎのゆうだい)氏の講義を聞くためとある会場の前で長蛇の列の中にいた。

「はぁ、暑いな」

太陽が容赦なく地面を照りつけ、地面から反射した熱気がまた暑さを倍増させてる気がする。それにこの人の多さも相まって暑く感じてるに違いない。そんなことを考えながら一歩、また一歩体育館の玄関ホールに近付いていってる。そんなこんなで時間が過ぎて、ようやくチケットを受付の若いお姉さんに渡して体育館の中に入れた。てか、なんでチケットなんだろ?俺はそんな疑問よりも今はクーラーが効いてるホールに向かうことを優先した。だって暑いんだよ。

ようやくホールに到着し、受付でチケットと交換してもらった紙に書いてある席につき、ただ時間が過ぎるのを待った。すると、

「あれ?西川?」

隣から聞きなれた声が聞こえた。横を見るとそこには、友人の斎藤翔(さいとうかける)が椅子に座るとこだった。

「なに?斎藤も来てたのか?」

「あぁ。にしても、まさか西川が来ていたとは。驚きだな」

「それはこっちのセリフだぞ。人権になんか興味ないくせに」

「それを言うなよ!!ちっとばかし人権について考えてたんだぞ!」

考えてないくせにと考えながら

「はいはい嘘おつ」

「うそじゃねぇよ!」

「はいはい」

適当にあしらっていると、ビーーーというブザーの音がホール全体に響きわたった。

「そろそろ始まるぞ」

「嘘じゃないのにぃ」

まだ言ってるのかよ、内心つっこんでステージへと目をやると

「!?」

そこに荻野雄大氏がうつ伏せに倒れていた。そこに、ある男がステージ横から出てきた。その男は、国際的に捜索されている瀬沼嶺、その人であった。

「なっ!?」

もちろん俺はびっくりした。なんでいるのだと・・・。

「レディースエンドジェントルメーン!みなさんようこそお越しいただきましたね!それでは、私の実験台にさせていただきますよー。え?荻野さんはどうしたのかって?」

そこまで言うと瀬沼は、口を大きく歪めてニンマリと笑いながら

「君たちもこうなるのだから・・・私からは言わないヨ。」

俺は何を言ってるのか分からなかった。それは隣の斎藤をはじめ、ここにいるみんなにも言えることだろう。

「それでは、あとはごゆっくりお楽しみくださいませ。私のかわいいかわいい実験台モルモットちゃんたち」

そう言いうと瀬沼はガスマスクを装着して、

「デスゲームの始まりです!」

瞬間、目の前が真っ暗になった。

どうも、パソコンが戻ってきてウハウハな藍那珂コウです。

誰も望んでなさそうだけど、2作品目となる兇夢狂奏を出しました(おい)

けれども、楽しく読んでもらえたら幸いです。

この話は、某ライトノベルを参考にして、そこに某ゲームの要素をぶっ込む予定ですのでお楽しみに。ちなみに残酷な描写は次から出てきます。ご注意を


では、また次の機会に


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ