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王城にて

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします

7歳になりました。


今日はなんと、お父様とお姉様と馬車で王城に向かっている。


この国には王太子殿下と第二王子がいる。


王太子殿下のマクシミリアン様は、お姉様より2歳上の17歳。


第二王子殿下のレオンハルト様は兄と同じ年である。


ちなみにルークのお祖父様が先代王の弟らしく親戚関係らしい。


その関係か、兄はルークと共に第二王子の遊び相手として以前から時々王城に来ていて、姉も魔法局に通う関係で王城には来る機会も多いそうだ。


つまり初めては私だけということだ。


特に王様や殿下たちに会う予定はないものの、緊張してきた。


「アンジェ、着いたよ」


馬車から降りると、私は、あまりの巨大さにどこを見ていいのか目を見張って固まってしまった。


「ふふ、アンジェ。口が開いたままですよ」


「すみませんお姉様、あまりに大きくて驚いてしまって」


これでは1人になったらすぐに迷子だ。


気をつけなければ。


「私は魔法局に行くから、ローズはアンジェを案内してあげなさい」


「わかりましたわ、お父様」


どこからともなく現れた、王城のメイドさん達2人とともにお城の中に入った。


「わー…すっごく広くて綺麗」


我が家もかなり豪華だと思っていたのだが、さすがお城、桁違いである。


ものすごくきらびやかだが品があって落ち着いている。


あちこちに飾ってある物もめちゃくちゃお高いんだろうな。


元庶民としては近くに寄るのも怖い。


1階を一通り案内してもらうが、広すぎて体力のない7歳児には結構キツイ。


「そろそろ、お庭でお茶にしてはいかがでしょう」


メイドさんナイスタイミング。


私たちはお庭でお茶をいただくことになった。


庭も広いなー。


これは1人で歩いたら完全に迷子になる自信がある。


自慢じゃないが方向音痴だ。


素晴らしく美味しい王城のお菓子とお茶をいただいていると、金髪に琥珀色の目をしたワイルド系イケメンが近づいてきた。


「ローズ、来ていたのか?それがお前の妹か?」


それ、とは私のことだろうか?


「マクシミリアン殿下!!」


まさかの王太子殿下登場である。


「殿下、こちらが私の妹のアンジェです」


「初めまして、アンジェ゠ウィンライトと申します」


よし、マナーの先生に教わった貴族の礼は完璧だ。


「マクシミリアンだ。ローズの言っていた通りの子だな」


お姉様がなんと言っていたのかは気になるが、殿下は優しそうに微笑んだ。


「妹と来ているところ悪いが、少しお前の意見が聞きたいことができて探していたんだ」


「アンジェ、少し姉を借りてもよいだろうか?」


「アンジェ、しばらくここで1人で待っていられる?」


お姉様が少し心配そうにそう聞いてくれる。レアな心配顔いただきました。


「はい、大丈夫です。ここで待っています」


侍女さんたちもいるしね。


「ありがとう、アンジェ。またゆっくり話そう」


王太子殿下にそう言っていただけるなんて恐れ多いです。


「はい、行ってらっしゃいませ」


殿下とお姉様って仲いいのかな…のんきにお茶を飲みながら後ろ姿を見送った。


読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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