誓い
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
厳かなパイプオルガンの音が鳴り響く。
大きな扉が両側に開いて、私はお父様と共にバージンロードをゆっくりと歩き出した。
重いドレスも周りの参列者の注目も気にならない。
バージンロードの先にいるルークだけを見つめて歩いて行く。
ルーク、どんな顔してるのかな。
ベールが邪魔で表情がよく見えない。
泣いてないといいけど。
やがてルークの元に辿り着き、ルークが私に向かって手を差し出す。
私はお父様から手を離し、ルークの手を取った。
「アンジェ、とっても綺麗だよ」
「ルークもすごくかっこいい」
小声でルークが褒めてくれるから、私も思っていたことを言った。
コホンと司祭様が咳払いをして、話し始める。
「新郎、ルーク=フォード、新婦、アンジェ=ウィンライト、汝らは富める時も貧しき時も互いに支え合い、共に寄り添うことを誓いますか?」
「「はい、誓います」」
真っ直ぐに司祭様を見て答える。
「それでは誓いのキスを」
ルークが私に向き直って、そっとベールを上げた。
ゆっくりルークの顔が近づいてきて、私はそっと目を閉じた。
「ここにお二人が夫婦となられたことを宣言します」
周りから拍手が沸き起こる。
フラワーシャワーの花びらが舞う中、バージンロードを今度はルークの腕を取って歩いて行く。
お姉様もお兄様もみんな嬉しそうだ。
お父様は泣きそうだがなんとか持ちこたえたようだ。
あ、お師匠様だ。
ルークのことでは一番お世話になりました。
様々な思いを胸に無事結婚式を終えた。
「お二人ともお疲れ様でした」
控え室でマリアが飲み物を出してくれる。
ありがたい、緊張で喉がカラカラだった。
果実水を飲んで一息つくと、ルークが私の周りをウロウロしているのに気がついた。
「ルークどうしたの?」
「アンジェのウェディングドレス姿が可愛すぎて、どうしたら記憶に焼き付けておけるかなって」
ルーク、結婚式が終わった途端いつも通りだね。
「ああ、画家を呼んでおけばよかった」
ルークは頭を抱えるが、こんな重いドレスで何時間もポーズをとるのは勘弁して欲しい。
「今日のことはずっと忘れないから大丈夫よ。ドレスも飾っておけばいいじゃない」
「そうだね。オレもずっと忘れないよ」
なんとか気持ちを切り替えてくれたらしい。
「お二人とも、そろそろ公爵家でのパーティに移動をお願いします」
マリアが移動を促す。
「ルーク、私達も移動しようか」
「う〜ん、まだアンジェのこの姿を独り占めしていたかったけど仕方ないか」
そうして私たちは馬車で公爵家に向かった。
読んでいただきましてありがとうございました。
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