冒険者ギルド①
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
「アンジェ、次はどうする?」
「冒険者ギルドに行ってみたいな」
前に実地訓練をした時に近くまでは来たけれど冒険者ギルドには行っていないのだ。
ちなみにウィンライトの冒険者ギルドには入ったことがあるが、それどころではなかったのでゆっくり見てみたい。
そして本音をいえば冒険者登録してみたい。
「アンジェは冒険者登録はしているのかい?」
「お父様とお母様が、危ないからって許してもらえなくて」
ルークは少し考え込んでいたが、
「絶対に1人で魔物討伐に行かないって約束するなら登録してもいいよ」
と言ってくれた。
「本当に!!ほんとにいいの?」
聞けばルークも公爵様も、なんとサラ様まで冒険者登録しているそうだ。
ロイは僕は頭脳労働派だからと言ってしてないらしいが。
やった、念願の冒険者だ。
まさかこんなにあっさり諦めていたことが叶うとは。
ウキウキして扉を開ける。
これがフォードの冒険者協会…大きい。
さすが我が国一番と言われるフォードの冒険者協会だ。
受付には冒険者たちが並び、クエストの張り出してある掲示板の前には人がごった返している。
この前の討伐でもかなりの冒険者を見たが、私もこの一員になれると思うとまた違う感動だ。
「アンジェ、先に登録するかい?」
「うん、そうする」
私達が列に並ぼうとすると、カウンターの奥から声がかかった。
「ルークじゃないか?今日はどうしたんだ?」
その人は筋肉隆々のコワモテの大男だった。
服が筋肉でピチピチだ。
すごい。
「居たのか、ハロルド。それなら話が早い」
「どうした?お前が女連れとは珍しいこともあるもんだな」
ハロルドさんはじっと私を見た。
「この子はもしかして討伐の時の…」
え?目立たないようにしていたのに何かしていたのだろうか。
「オズワルド様の弟子の子か」
そっちか。
後ろから魔法を撃ったのがバレたのかと思った。
ちなみにアレはお師匠様がしたことにしてもらったはずだ。
「そうだ、そしてオレの婚約者でもある」
「ルークの婚約者といえばウィンライト侯爵家の次女…。ここじゃなんだから、とりあえず2階へ行こう」
私たちは2階の応接間に案内された。
「アンジェ、こっちはフォードの冒険者ギルド長をやってるハロルドだ」
「初めまして、アンジェ=ウィンライトと申します。アンジェと呼んでください」
「やっぱりそうか…。それで討伐の時に参加していたオズワルド様の弟子だな」
「そうです」
にっこり。
第一印象は大事だ。
「厄介事じゃないといいが。それで何をしにきたんだ」
「ただ冒険者の登録にきただけだよ」
「そ、そうか。ならいいが。ちょっと待ってろ」
そう言って、部屋から出て行ったハロルドさんは受付嬢さんとA級冒険者のリリーさんを連れてきた。
「アンジェちゃん!こんなところで会えるなんて嬉しい!」
「リリーさん、お久しぶりです」
ぎゅむっと抱きしめられて、大きなお胸に包まれる。
「おい、アンジェを放せ。窒息させる気か?」
ふう、助かった。
でもふわふわだった。
「アンジェちゃんがついに冒険者登録するって聞いて、嬉しくってついてきたのよ」
「勝手についてきたんだからな。オレが連れてきたわけじゃないぞ」
ルークに睨まれて、ハロルドさんが慌てる。
「まぁ知らない仲じゃないんだからいいじゃない」
「まぁいい。登録を頼む」
ルークの言葉に受付穣さんが前に出る。
「受付のメリンダです。よろしくお願いします」
かわいい、さすが大手ギルドの受付嬢だ。
「メリンダにはアンジェ嬢の身分のことは話してあるから、今後何かあれば俺かメリンダに言ってくれ」
「わかりました」
「それでは冒険者登録に入ります。まずこの用紙にご記入お願いします」
「ふむふむ、氏名、年齢、出身地、特技は火、水魔法と」
「アンジェは風と聖魔法も使えるだろう?」
ルークに言われるが、杖がないとほとんど使えない。
「でも杖がないとあんまり使えないよ」
「え?普通の人は杖なしでは魔法はほとんど使えないんですよ」
「そうなの?」
じゃあ、風と聖魔法も書いておこう。
一応使えることは使えるしね。
「書けました」
ありがとうございます。
「では説明をしますね。冒険者は基本的にはクエストを受注して、それをクリアした証明を添えて報告となります。採取クエストでは品物を。依頼クエストでは依頼者のサイン。討伐クエストでは討伐部位になります」
「はい」
「冒険者はFランクからのスタートになります。討伐をこなし、クラスアップ試験に合格すれば次のランクにアップします」
「はい」
「ちょっと待って。アンジェちゃんの実力でFランクスタートはないんじゃない?」
リリーさんが待ったをかけた。
「アンジェちゃんならBランクはあるわよ」
「ちなみにルークは何ランクなの?」
公爵家嫡男が冒険者登録してるのも初めて知ったのだ。
まだルークについて知らないこともあるんだな。
「オレはAランクだけど」
おお、さすがのAランク。
強いもんね。
「私はFからでも大丈夫ですよ」
冒険者登録できるだけで胸いっぱいだ。
「そうだな、いきなりBランクにすることはできないが、オズワルド様の弟子がFランクと言うのもなあ」
ハロルドさんが首を傾げた。
「じゃあ私が試験をすればいいんじゃない?」
え?試験?
「私、ギルドのランク試験の試験官なのよ。それだったら問題ないでしょ」
「まぁ、そうだな」
そして私はそのままギルドの地下の練習場で試験を受けることになった。
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
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