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領地を探検しよう

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

公爵家の図書室には領地に関する本が沢山あった。


それは公爵家の歴史であったり、領地の特産品であったり、領地の地図や地域の特徴であったり、とても興味深いものが多かった。


本で調べたら、次は自分で実際に調べたくなる。


お忍びで街に出てみたいが、流石にルークに許可を得ないとマズイ。


と、いうことで、昨日ルークにお忍びで街に行ってもいいか聞いてみた。


「お忍び?もちろんいいよ。でも一つ条件がある。オレも一緒にいくよ」


ルークが一緒に行くのはもちろんいいが、ルークが一緒にいるとすぐバレるのではないか。


「ルークが行くのはいいんだけど、流石に公爵家嫡男のルークがいるとバレちゃうんじゃない?」


「そこはほらオズワルド様の例の魔法で行けないかな。アンジェもそのままじゃ目立つしね」


「確かに、例の魔法なら大丈夫かも」


と、いうことで、街に行く前にお師匠様のところに寄って、髪と瞳の色を魔法で変えてもらった。


便利な魔法である。


前回と同様、茶色の目と髪。


ルークも同じ色でお揃いだ。


服もマリアに言ってお忍び用の服に着替えた。


街の少女完成だ。


「アンジェ、どこに行きたいの?」


「そうね、まずは市場かな」


私達は乗合馬車で市場を目指した。


「うわー!ものすごい人!」


市場は簡易的なお店がこれでもかと言うほどひしめき合っている。


「一応食べ物と衣類、雑貨で区画が分かれているよ」


なるほどわかりやすい。


「何が見たい?」


「もちろん雑貨!」


そこには領地の特産の店と、他国から来た店が入り乱れていた。


「他国から来た商人はここで持ってきた物を売るんだ。そして空になった馬車にうちの特産や他の地域の物を仕入れて自国に帰っていくんだよ」


「へえー、なるほど」


見たこともないものがいっぱいだ。


でも今日はフォード公爵領の物を知るという目的がある。


「この領地の特産を見たいな」


「それならこっちだよ」


ルークの案内に付いていくとその一画には様々な魔物素材を元に作られた布地や工芸品などがあった。


「わーすごい」


「いらっしゃいませ、ルーク様アンジェ様」


「今日はお忍びなんだ。内緒にしてくれ」


「お忍びでデートですか。これは失礼」


速攻でバレた。


「これは何ですか?」


私は奥で厳重なケースに入った物を指差した。


「これはレッドドラゴンの鱗です。ものすごく貴重なものなので厳重保管してるんですよ」


あの時ルーク達が倒したドラゴンか。


「なるほど、すごいですね」


「こっちの革はなんですか?」


「ミノタウロスの革ですよ、丈夫で靴や鞄にすると長持ちします」


「なるほど」


こうやって冒険者が持ち込んだ素材が解体されて売り出されるのか。


店主さんにお礼を言って次は食べ物だ。


「いい匂いがする」


「何か食べるかい?」


「いいの?」


買い食いなんて久しぶりだ。


公爵家ではできないと思っていたのでとても嬉しい。


「何が食べたいの?」


「あの肉の串焼き!」


ルークが熱々の串焼きを買ってきてくれた。


「はい、アンジェ、熱いから気をつけて」


「ありがとう」


さっそく熱々の串にフーフーと息を吹きかけ、かぶりつく。


「熱っ、ん〜、美味しい」


ジューシーで甘辛いタレが絡めてあり最高だ。


ボリュームたっぷりで、これは冒険者の人達にも人気だろう。


思わず夢中で食べ終わり、はっと気がついた。


あの甘辛い懐かしい味付けはもしかして。


私は串焼きの屋台に駆け寄った。


「あの、店主さん。この甘辛いタレってひょっとして醤油を使ってませんか?」


「嬢ちゃんよくわかったね。うちのタレは醤油がベースなんだよ」


醤油!この世界にあったとは考えもしなかった。


醤油があるなら味噌もありそう。


懐かしい。


「ルーク、調味料を見に行きたい!」


「調味料かい。もちろんいいよ。行こう」


そこは私にとってとてもテンションが上がる所だった。


醤油、味噌の他にもカレー粉もある。


素晴らしい。


思わず夢中で買い漁った。


これで懐かしい味が色々食べられる。


今世で生まれてからヨーロッパ風の味付けの食卓に何の不満もなかったが、懐かしい味を知ってしまったらもう止められない。


私の中の元日本人の血が騒ぎ出した。


他にも食材を色々買い込んで魔法バッグにしまった。







読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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