公爵家にお世話になります
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
討伐が無事に終わり、我が領地に戻ってきた。
今日もマリアに淹れてもらうお茶が美味しい。
お茶を飲んだら薬草畑の様子を見に行って、午後は久しぶりに店にも顔を出すつもりだ。
お店はすっかり軌道に乗って、今では王都のお客さんに2号店を出してくれと頼まれているらしい。
2号店もいいが、他のジャンルの店もいいかも。
例えばレストランとか。
しかし今日のそんな予定は全てキャンセルになった。
「アンジェ、きたよ!」
といつものようにルークがやってきた。
「あ、ルーク、いらっしゃい」
突然のルークにはもう慣れっこだ。
「マリア、オレにもお茶をくれるかい?」
「かしこまりました」
ルークの前に素早くお茶が置かれる。
「アンジェ、今日はね、お仕置きを伝えにきたんだよ」
そういえば、そんなこと言っていた!
すっかり忘れていたよ。
「わ、私に出来ることならだよ」
「うん、もちろんだよ。それでね、アンジェには1ヶ月間ウチに住んでもらおうと思って」
「ウチってフォード公爵家ってこと?」
「そうだよ。まぁ花嫁修行みたいなことかな」
花嫁修行といえば、前世の記憶では家事全般を行って、お姑さんにアンジェさん、ここに埃が残ってますよとか言われるイメージしかないが(それもいつの時代だ)公爵家には使用人やメイドさん、侍女の皆さんがいる。
私の出る幕ではない。
「花嫁修行って具体的に何をするの?」
「それは行ってのお楽しみだよ。もうアンジェの父上と母上には話を通してあるから、明日の朝迎えに来るね」
「そんなこと言われても、急には用意ができないよ。
ね、マリア」
「明日の朝には準備できるかと」
この裏切り者!
どうやら私以外には全て根回し済みなようだ。
仕方ない。
「わかったよ。明日ね」
ルークはにっこり微笑んだ。
「じゃあオレはこれから騎士団で訓練だから行くね。また明日!」
それだけ言ってルークは帰って行った。
討伐から帰ったばかりなのにお母様は本当にいいのだろうか?
お母様に尋ねたら、
「あらあら、いいじゃない。サラに色々勉強させてもらってきなさいな」
とあっさり送り出されるようだ。
次の日、公爵家の馬車が迎えにきた。
「アンジェ、迎えにきたよ」
必要なものは公爵家になんでもあると言うことで、持ち物はほとんどない。
マリアに付いてきてもらい公爵家に向かった。
公爵家の玄関前で馬車を降りると、ズラリと使用人の皆さんが並んでいた。
「おかえりなさいませ、若奥様」
皆、気が早い。
「今日から1ヶ月、よろしくお願いしますね」
と私が言うと
侍女頭のソフィーさんが
「はい、若奥様。誠心誠意お仕えいたします」
と答えた。
ホールに入ると、サラ様とロイが出迎えてくれた。
公爵様は仕事で夕食には戻られるそうだ。
「アンジェ!よく来たな。待っていたぞ。さあ、あちらで討伐の話を聞かせてくれ」
「母上。アンジェは今きたばかりなのですよ。その話はまた後で」
「サラ様、ロイ、お久しぶりです。お世話になります」
2人とも元気そうだ。
「とりあえず部屋に行こう」
ルークと私の部屋に行くと、前回同様全て整えられていた。
とりあえずソファに腰をおろすとルークも隣に座った。
「お茶をご準備いたしますね」
とアリアが部屋を出て行った。
「これから1ヶ月、毎日会えるんだね。嬉しいよ」
「私もそれは嬉しいけど、具体的には何をすればいいの?」
「アンジェは特に何もしなくてもいいんだけど、もしよければ時々お母様に付き合ってあげてくれるかな」
「サラ様に?」
「娘を早く見せびらかしたくてうずうずしているみたいだ」
「なるほど?」
とりあえず、花嫁修行?は始まった。
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
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