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ルーク視点 遠征①

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

遠征に出てから、すぐに何度も彼女の気配を感じ取っていた。


それは馬に乗っている時もあれば、野営地で食事をしている時でもあった。


アレンに時々アンジェの気配がすることを話したら、


「そんなわけないだろ。怖っ、お前!」


と言われた。


途中立ち寄った街では領主のもてなしが煩わしくて、街に食事に行くことにした。


領主たちは高位貴族と見れば媚を売ってくる奴が多くて本当にうんざりする。


騎士たちに美味しいと聞いていた、街の食堂に入った時には今までより濃厚にアンジェの気配を感じた。


まさかアンジェがここに?


そう思い店内を見渡した時だった。


「おう、ルークもこの店にきたのか」


運悪くS級冒険者のシンに声をかけられてしまった。


シンには時々冒険者協会で手合わせしてもらっていて、いい訓練になるのだが決して仲がいいわけではない。


こいつはよくアンジェに構うから気に入らないのだ。


ちなみにアンジェも懐いているのがさらに気に入らない。


それと隣にいるのは確かリリーとかいうA級冒険者か。


女で剣士というのは珍しいが、こちらもかなりの腕前という事だ。


討伐でその実力を見るのを密かに楽しみにしている。


「ルークは何を食べるの?この店は何でも美味しいわよ」


「何がおすすめなんだ」


そんなたわいもない話をしているうちに、アンジェの気配はいつの間にかなくなっていた。


アンジェに会いたいと思いすぎているせいで、気配を錯覚しているのだろうか?


次の日からも討伐隊は移動を続けやっと辺境伯領に着いたのだが、ここで憂鬱なことがある。


辺境伯の2人の娘だ。


辺境伯は娘を甘やかして育てたのだろうか?


前回騎士団で立ち寄った時も、何を考えているのかマクシミリアン殿下やオレたちにベタベタと馴れ馴れしくしてひどく困ったものだ。


まあ、オレにはアンジェがいるので、娘たちがまとわりつくのをそのままにしておいたりしないが、何度冷たくあしらってもしつこくてうんざりだ。


自領が危機に陥っているのがわかっていないのだろうか。


今回、アレンと辺境伯邸に着いた時、予想通り娘2人とも派手な服装で出迎えてきた。


「ルーク様、アレン様、ようこそいらっしゃいました」


辺境伯の挨拶もそこそこに、娘たちがオレたちの腕に絡みつこうとする。


もう、うんざりだ。


「おい、お前たち。我らは魔物の大群がこの街に向かっているとの情報を得て、それを討伐するために来ている」


「はい、それはもちろんです」


「だから騎士団の仕事の邪魔だと言ってるんだ」


「お前の娘ごときがオレたちの興味を引くことは一生ない。わかったらこれ以上オレたちを煩わせるな」


「ヒッ、申し訳ございません。おい、お前たち、部屋に戻って出てくるんじゃないぞ」


バタバタと娘たちが立ち去る。


ふう、スッキリした。


「やりすぎだが正直助かった」


オレに言わせればアレンは人が良すぎるのだ。


オレはアンジェ以外の女に嫌われようがどうでもいい。


ああ、アンジェに会いたいな。


次の日は1日休養日となっていた。


また辺境伯一家と顔を合わせたくなくて、アレンと2人で街に出た。


適当な食堂で昼を食べ、当てもなく町をぶらつく。


アンジェに土産でも買って行こうか。


ああ、会いたい。


こんな事なら討伐に参加させるんだった。


たとえついて来ても、命に代えてもアンジェはオレが守るのに。 


その時、視界の端にアンジェの姿が映った。


「ア、アンジェだ!」


幻じゃない。


今絶対にアンジェを見た。


この先の店に入ったはずた。


「おい、ルーク、急にどうしたんだ!」


オレはアレンを振り切って走り出し、道具屋のドアをそっと開けた。


そこには、本物のアンジェがいた。


読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
よくこんな重すぎるのが平気なのかしら… キャラ的にはいいのよ〜でも、重い…ちょっと引く…家族の気持ちがわかるわwww
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