討伐開始②
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
「お師匠様!」
「アンジェ!来てしまったのか!」
お師匠様は手で顔を覆った。
「今はそんな場合ではないでしょう?状況はどうなんですか?」
「見ての通りじゃ。魔物は大した事ないレベルなんじゃが、なんせ数が多い。全く先が見えん」
「まずいですね。もしかして、魔物たちは何かに追われているのでは?」
「アンジェもそう思うか?もしそうだとしたら、なおさらこのまま消耗するわけにはいかん」
「そうじゃ、今こそここぞ!という時じゃないか?」
「へ?あ、もしかして、これですか?」
私は杖を持ち上げた。
「そうじゃ、魔物の群れの中心に向かって火魔法をぶっ放すのじゃ」
「はい!」
やった!私も戦える!
「では、行きます!」
「フレイム!」
ガガーン!!
おお!予想以上の威力!
「いいぞ!どんどん行け!」
「はい!」
私は魔物の群れに向かって火魔法を撃ちまくった。
「よしよし、かなり魔物が減ったぞ」
「やりましたね、お師匠様」
魔物はかなり数が減っていて、撃ち漏らした魔物も前方の方でどんどん倒されている。
「ルークすごい!」
ルークが強いという話は聞いていたが、実際にこの目で見たルークはすごかった。
自分の3倍はあろう魔物にも身軽にジャンプし切り掛かっていき、次から次へと倒していく。
剣を振ってる様子は早すぎて全く見えないが、周りの魔物はだんだん崩れ落ちていく。
「ルーク、こんなに強かったんだ…かっこいい」
「見惚れるのはあとじゃ。どうやら大物がきたようじゃ」
「え、もしかしてあれって、ドラゴン?」
「どうやら魔物たちはアレから逃げてきたようじゃな」
赤い鱗のドラゴンは想像以上の大きさだ。
ドラゴンが吐くブレスのせいで、なかなか攻撃できないようだ。
「師匠!氷魔法を撃ってみたらどうでしょう?」
「それはいいアイデアじゃ。さっそくやってみなさい」
「では。アイシクルソード!」
氷の剣がドラゴンに降り注いだ。
足止めくらいにはなったろうか、シンさんがドラゴンの胸辺りに切りかかっている。
「アイスストーム!」
ドラゴンの動きがわずかに止まった。
それを見逃さず、シンさんとルークが胸元めがけて再び切り付ける。
ドラゴンの体が揺れ始めた。
「やったか?」
お師匠様と私は祈るように見守った。
ズズーン!
砂埃をあげてドラゴンの身体が倒れた。
「やったー!やりましたね、お師匠様」
「おう、やったな」
「ルークもシンさんもすごいよ!」
涙が勝手に出てきて止まらない。
「どうやら全部片付いたようじゃな」
他の魔物たちも全て狩り終えたのだろうか、騎士団や冒険者達からもワッという喜びの声が響いている。
「終わった…の?」
私はその場にヘナヘナと座り込んだ。
さすがに疲れた。
「アンジェもよく頑張ったな」
お師匠様のねぎらいの言葉が心に響く。
「はい、ありがとうございます。お師匠様もお疲れ様でした」
「何いい感じにまとめようとしてるの?アンジェ?」
そ、その声は…ドラゴンの真ん前にいるはずのルークでは?
いつの間にここへ?
「その様子だと、どこも怪我してないようだね。良かった」
「うん、無事だよ。ルークもどこも怪我してない?」
「オレもかすり傷くらいだから全然大丈夫…じゃないでしょ、アンジェ?」
あ、これ怒られる流れだ。
「さっきの魔法アンジェでしょ。正直助かったけど、後方部隊から出ないって約束したよね」
「いや、だからなるべく前に出ずに、ここから狙ったんだよ」
だから許して?
「はあ、とにかくテントに戻ろう。ローズもきっと心配してるだろう」
「あ、お姉様!」
お姉様に詳しいことを言わずにきてしまった。
きっと心配しているに違いない。
「そうじゃ、早くローズを安心させてやりなさい」
「オズワルド様にはあとでお話があります」
「…」
3人でテントに戻ると、お姉様が駆け寄ってきた。
「アンジェ、無事だったのね。良かった」
ギュッと抱きしめられる。
「心配かけてごめんなさい、お姉様」
「本当に!この子はもう。でも無事で良かったわ」
「討伐は全て終わりましたよ」
ルークがそういうと、室内からワッと歓声があがった。
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
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