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お師匠様ができました

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします

あれから5日後。


待ちに待った魔法の先生が到着した。


「やあ、アンジェ。わしはオズワルドだ。気楽に師匠と呼んでくれたまえ」


グレーのローブをまとった優しそうなおじいちゃんはちょっと個性強めかも。


寂しくなった髪に白いあごヒゲ、背丈は女性の平均のマリアと同じくらいだ。


「お師匠様、これからよろしくお願いします」


マリアを後ろに従えた私は、最近覚えた貴族の礼をとる。


「老後にこんなかわいい弟子をとれるとは思わなかった。長生きはするもんだな」


おじいちゃん師匠は優しく目を細めて笑った。


「さて、まずはおまえさんの魔力量をみてみよう。」


おじいちゃん師匠は私の頭に手を当てた。


「おお、これはスゴイ!これは鍛えがいがあるぞ」


え!私の魔力量は多いの?少ないの?


「アンジェの魔力量はまだまだ発展途上だから、これから効率よく増やして行こう」


結局どっちか教えてくれないのね。


「まずいつもやってることを見せてくれるか?」


私はいつもの的に向かってファイアーボールとアイスランスをぶっ放した。


どうかな?5歳にしてはなかなかいい方じゃないかな?


「全然ダメだな」


おじいちゃん師匠は残念そうに言い放った。


ショックだ。


「それではそこからの上達はほとんどない。これからやることは3つ。第一に魔力量を増やす訓練、第二に新しい魔法を覚える訓練。第三に威力を上げる訓練だ」


「訓練は厳しいこともあるが、頑張れるかな?」


おじいちゃん師匠は見た目によらずスパルタなようだが、私は前世より根性だけはある。やってやろうじゃないか。


「はい!頑張れます。師匠、よろしくお願いします」


次の日、どんなに厳しい修行かと身構えていたら、いきなり休みだった。


マリアに聞いてみると師匠は週に2日来てくれることになっているそう。


お兄様でも週1の魔法訓練なので、それでも多いようだ。


師匠はお兄様も教えているのかと思っていたが、お兄様には別の先生がついているのだそう。


ということでこれまで通り、週に1度はお兄様と共にフォード公爵家にも行くようだ。


こちらの世界は思ったよりホワイトなのか?


イヤ私まだ子供だった。


授業が始まって2ヶ月が過ぎたころ。


今日も兄の剣の訓練にフォード公爵家に来ている。


訓練が終わりお兄様とルーク、ロイ、そしてサラ様とのランチタイムだ。


「アンジェ、魔法の訓練はどうだい?」


いつものようにクールビューティなサラ様が私に尋ねた。


「それが、ちっとも訓練らしくないんです」


私と師匠がやっていることといえば、水魔法と火魔法で師匠の為にお風呂にお湯を入れたり。


庭園の薔薇から香油を作ったり。


薬草を採ってきてポーションを作ったりと私の思っていた特訓とは全然違うものばかりだ。


「アンジェ大丈夫か?嫌なことはされていないか?」


最近第二の兄のように心配性のルークが心配そうに顔を覗き込んでくる?


「大丈夫!すっごく楽しいよ」


にっこり笑って答えると、心なしかルークの耳が赤くなったような…気のせいかな。


「とにかく!何かされたらすぐに俺に言うんだぞ」


「あの方のことだ。何かきっとお考えがあってやっていることだろう」


サラ様がいうあの方っておじいちゃん師匠のこと?


確認しようとしたが、メイドさんがサラ様を呼びに来てしまった。


また次に会った時にでも聞こうと思いそのまま忘れてしまった。





読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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