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討伐開始①

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

「前方に魔物を複数確認!これより討伐に入る」


そう伝令があったのはそれから1時間ほどしたころだった。


遠くでドーンドーンと前方の冒険者の魔法攻撃の音がする。


ここからははっきりは見えないが、うっすら土煙が立っているのがわかる。


「お姉様、始まったようです」


「そうね、私たちもいつ怪我人がきても対応できるように準備しましょう」


私はバッグから1ダースほどポーションの瓶が入った木箱を取り出した。


回復職の冒険者の人達もそれぞれいつでも治療に入れるようにしている。


せめて大きな怪我の人が少ないといいのだけれど。


「怪我人がきたぞ!」


魔物に腕をざっくりえぐられた冒険者の男性が、支えられながら入ってきた。


「治療します」


ミドルヒールを使える冒険者の女性が対応してくれた。


みるみるうちに傷が塞がったが、軽い貧血を起こしているようだ。


「こちらに寝ていてくださいね」


私は敷物の上に横になるように案内した。


そこからは次から次へ怪我人が運ばれてきた。


お姉様はヒールでは治らない毒や状態異常を引き受けている。


軽い状態異常などは、私も杖のおかげで使えるようになったキュアで対応だ。


「火傷がひどいぞ」


この人は背中の火傷がひどい、背中を中心に皮膚がずるりと赤くむけている。


炎系の魔物にやられたのだろうか。


「ポーションを飲んでもらいますね」


ウチのポーションはヒールより効き目がいいらしい。


ポーションを飲んだとたんシュワシュワと皮膚が再生しだした。


火傷の跡は残るだろうがこれで大丈夫なはずだ。


「ありがとうございます、天使様」


え?天使?


まだ意識が混濁しているのかな。


「とりあえず、ゆっくり休んでください」


しばらくすると、怪我人も一段落し始めた。


ルーク達がいる前線の方はどうなっているのだろう。


「前線の様子はどうなんですか?」


前線で怪我を負ったらしい冒険者の人に治療後に聞いてみた。


どうやら想定より多くの魔物が街の方角に向かって押し寄せているらしい。


シンさん達高ランク冒険者や、第一騎士団が凄い勢いで魔物を倒して行っているが、数が多くて苦戦しているようだ。


なぜこんなに急に魔物たちが押し寄せてるのだろう。


ゴブリンじゃあるまいし、普通魔物は群れを作ることはない。


それなら何かに操られているか、または何かに追われているのだろうか。


追われているとなると、沢山の魔物を相手して疲労したところに大物との戦いなどかなり厄介だ。


魔物を一掃できればいいのだが。


「お姉様、少し外を見てきます」


「ええ、気をつけてね」


私はテントの外に出て周りを見渡した。


あれがそうなのかな。


遠くに土煙があり、その向こうには魔物らしきものが見える。


時々魔法が撃ち込まれているようで、魔物が跳ね上がっている。


「かなり多いな…もっと数が減らせればいいのだけれど」


よく見ると討伐隊の後方からお師匠様が魔法を打ち込んでいるのが見える。


あの位置なら私が行っても大丈夫だろう。


何か私にできることがあるかも。


「ちょっとお師匠様のところに行ってきます」


「え?アンジェ!ちょっと待ちなさい!」


私はテントに戻ると杖を鷲掴みにして、お師匠様の場所を目指して走った。



読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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