表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/78

さあ、遠征だ③

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

旅は順調に進みそろそろ辺境伯領に着くようだ。


あれから何度もルークにバレそうなヒヤリとする時があった。


お姉様のテントにお兄様とルークが様子を見にくることが数回あったし、2度目に立ち寄った町で、補給の物資を買っていると、そこにも偶然ルークが現れたのだ。


お師匠様が先に見つけなければ完全に見つかっていた。


しかし辺境伯領に着いてしまえばこっちのものだ。


今日は辺境伯邸に泊まって、明日は1日休養日。


そしていよいよ討伐が始まるのだ。


「王太子妃様、ようこそいらっしゃいました」


辺境伯とその家族が迎えてくれる。


辺境伯には2人の娘さんがいるようだ。


どちらもセクシーなドレスが似合う、豊満なボディの美人さんだ。


「こちらは、侍女の方ですかな?」


辺境伯は私を見て聞いた。


「こちらはオズワルド様のお弟子さんで、私の大切な友人でもあります。今は私の護衛をしてもらっています」


「なるほど、オズワルド様の。それは心強いですな」


「長旅でお疲れでしょう。まずは部屋にご案内します」


そう言われて辺境伯家の使用人の方に案内される時、後ろから声が聞こえてきた。


「ルーク様とアレン様ももうすぐいらっしゃるのよね。また我が家にきてくれるなんて嬉しいわ」


「早く来ないかしら?このドレスもう少し胸を強調した方がいいかしら?」


「なんとか今回はお近づきになれないかしら」


なに?!


まさかあの姉妹ルークに迫るつもりじゃないよね。


ルークは私という婚約者がいるんですよ。


「王太子妃様、お弟子様、こちらへどうぞ」


「アンジェ、いきますよ」


「は、はい」


私は後ろが気になりながらも使用人の人について行った。


「お姉様!今の聞きました?あんなセクシーなドレスでルークにせまろうとしてるなんて!」


部屋に入るなり私はお姉様に言った。


「落ち着きなさい。アレンはともかく、ルークの婚約は貴族ならみんな知ってることよ」


「それはそうですが…」


「それにルークがあなた以外に全く興味がないこともよくわかっているでしょ?」


「それもそうなんですが…」


でもなんか嫌なんです。


「まあ、わかっていても嫌なものは嫌でしょうけどね」


さすがお姉様です。


うんうんとうなずく。


「まあ、放っておくしかないでしょう」


「それより明日はどうするの?」


「明日はお姉様とゆっくりするつもりです。また街に出て見つかったら困るし」


「そうね、それがいいわね」


しばらくすると、部屋の外が何やらざわめき始めた。


辺境伯家の侍女さんによると、どうやらルークたちが到着したらしい。


侍女さんも明らかにソワソワしている。


「もう、下がっていいわ」


と、お姉様がいうと嬉しそうに部屋を出て行った。


夕食は私は部屋で摂ったが、お姉様によるとやっぱり辺境伯の娘たちがやたらルークとお兄様に話しかけていたらしい。


ルークはあからさまに無視していたようだが。


「まったく明後日は討伐だというのに、なんて神経してるんでしょう」


お姉様が珍しく怒っているなんてよっぽどの態度だったのだろう。


「やっぱり明日は気分転換に街に出たいわ。アンジェ、一緒に行きましょう」


お姉様と街歩きなんて久しぶりだ。


せっかくのお姉様のお誘いを断るなんてできない。


「はい、ぜひ行きましょう」


次の日、お姉様も地味目な服に着替えて街に出かけた。


護衛の騎士さんたちはいるが、少し離れたところで見てくれている。


辺境伯領は王都から離れているだけに街の様子も随分違う。


栄えてはいるが、王都の華やかさとは違って冒険者の街という感じだ。


「お姉様、道具屋があります。少し見てもいいですか?」


「もちろんよ」


道具屋に入ると変わった素材の多さに驚いた。


「すごい、いろんな種類の魔石がありますよ」


私は品物の珍しさに興奮してすっかり油断していたのだ。


「え、スゴイ!この魔石雷属性じゃないですか?何の魔物の魔石だろう」


「買ってあげようか?アンジェ」


「え、いいんですか?」


振り向いた私は凍りついた。


そこには恐ろしげな笑顔を浮かべたルークがいた。


「アンジェ、話はそこのカフェでしようか?」


後ろでお姉様が額を押さえている。


お兄様も一緒だ。


見つかった…。

読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

よければ評価ブックマークもお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ