さあ遠征だ②
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
遠征は順調に進み今日で1週間になる。
どうやら今日は途中の街で泊まれるようだ。
と言っても全員は宿がないらしく、半分以上が野宿、貴族が宿、私たちは領主邸に泊めてもらえることになった。
どうやらお兄様とルークも領主邸に泊まるらしい。
見つからないようにしないと。
お姉様は領主に頼んで私を同じ部屋にしてくれた。
「はあ、座りっぱなしはお尻がきついですね」
「そうね、でも私たちは馬車に乗せていただいているのだから、あまり文句は言えないわね」
お姉様はとても心優しい。
私もお尻くらい我慢しなくちゃ。
「今日は領主様の晩餐に参加する予定なのだけれど、アンジェはどうするの?」
「お兄様たちも一緒だとさすがにバレそうなので、私はお師匠様と街で食べる事にします」
お兄様やルークと食卓を囲んだら、髪と目の色が違ってもさすがにバレる。
「そうですね。その方が良さそうね。気をつけて行ってらっしゃい」
私は長い髪を三つ編みにして、お師匠様と街へ出た。
「領主邸の使用人におすすめの店を聞いたんじゃ。そこに行ってみよう」
街の食堂はその土地ならではのものが食べられると聞くのでとても楽しみだ。
「ここじゃ」
「いらっしゃーい、空いてる席にどうぞ」
店はとても賑わっていた。
この街の人だけでなく、今回の遠征の参加者もチラホラいるようだ。
私とお師匠様が奥の方に歩いて行くと
「おーい、こっちこっち」
とシンさんが手を振った。
「シンさん!」
私達はシンさんのテーブルに座った。
シンさんの隣には色っぽい冒険者の女性がいた。
脇に剣を差しているところを見るに剣士さんなんだろうか?
かっこいい。
「オレたちも今きたところなんだ、一緒に食おうぜ」
「ぜひ、ご一緒させてください」
「オズワルド様じゃない?こっちは噂の弟子ちゃんね」
「おう、リリーも来ておったのか、それは心強いな」
「アンジェ、こやつはA級冒険者のリリーじゃ」
こんな綺麗なセクシーお姉さんがA級とか素晴らしすぎる。
「アンジェです、よろしくお願いします」
「まあ、かわいい〜」
彼女は立ち上がって私を抱きしめた。
豊満なお胸が顔に…すごい。
「アンジェが窒息するぞ」
プハッ、シンさんが止めてくれなかったら危なかった。
「ワシは腹が減ったぞ、はやく注文しよう」
私たちはウェイトレスさんを呼んで、注文したのだが、シンさんが大量に注文していたので驚いた。
「シンさん、そんなに食べられるのですか?」
「まぁオレも結構食う方だが、リリーがな」
えっ、このナイスバディなお姉さんが⁈
「うふふ、燃費が悪くって」
注文した料理がどんどん届く中、リリーさんは優雅に料理を平らげていく。
急いで食べている印象はないのに、お皿がどんどん空になっていく不思議な感覚だ。
「リリーさん、美味しそうに食べますね。それに食べ方が綺麗」
「そう言ってくれると嬉しいわ。初めて見る人は引く人も多くて」
そう言いつつも食べる手は止まらない。
「おい、アンジェ!お前全然食ってねえぞ」
はっ、見とれて食べるのを忘れてた。
慌てて自分のお皿にとりかかる。
私が頼んだのは骨付鳥のプレートだ。
豪快に骨を持って肉にかぶりつく。
「うん、美味しい!」
ハーブが効いててパンチがありながらも肉は柔らかくホロリとほぐれていく。
付け合わせのマッシュポテトもお肉の油を吸い込んでいい感じだ。
パンも全然固くない。
「このお店美味しいですね」
「だろう?オレたちもこの街にきた時は必ずこの店に寄るんだ」
ああ、お姉様にも食べさせてあげたいなあ。
持って帰れるかな?
「ふう、もうお腹いっぱいです」
食事に満足して帰ろうとした時、
「やばい、ルークだ!アンジェ!机の下に隠れろ!」
「!!」
「オズワルド様も早く!」
私達は急いで机の下に潜った。
ルークは今頃領主邸で晩餐じゃなかったの?
「見つかったら面倒だ。とりあえずオレたちが気を引くからその間に帰れ」
「ありがとうございます。お願いします」
シンさんとリリーさんがルークに声をかけているのが聞こえてきた。
「おう!ルークもこの店に来たのか!」
「この店はおすすめよ!何を食べるの?」
チラリと見るとシンさんがルークの肩を抱いて視線を逸らしてくれている。
「お師匠様!今です!」
私とお師匠様は素早くテーブルの下から出て、出口を目指した。
あとちょっと。
「ルーク、何頼むんだ?これもうまいぞ」
シンさんの声が聞こえてきた。
シンさん、ありがとうございます。
なんとかお師匠様と店の外に出た。
「ふう、危なかった」
「まさかルークがこの店にくるとはな」
「ほんとですね」
「シンに感謝じゃな、さぁ、送って行くから領主邸に戻りなさい。わしもアンジェを送ったら宿に戻るぞ」
今見つからなくて良かった。
これからはもっと気をつけよう。
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
よければ評価ブックマークもお願いします。




