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初めての夜会①

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

本日、私は初めて夜会というものに出席するために、ルークと馬車で王城へ向かっている。


15歳になって成人した貴族は、まずは王城主催の夜会に出席して国王と王妃に挨拶するのが習わしだ。


夫や婚約者がいる者はパートナーと、いない者は父親や兄など親族男性と向かう。


私はルークと婚約したので、今日はルークと夜会に向かっているのだ。


初めての事に緊張気味の私に、ルークはぎゅっと手を握ってくれている。


「大丈夫、アンジェ、すっごく綺麗だよ。本当はオレが今日のドレスを贈りたかったのにな」


「お父様もお母様も今日をすごく楽しみにして、かなり前から準備していたみたいなの。ごめんね」


ルークの気持ちは嬉しいがお父様は今日のドレスを我が家から出す事は絶対に譲らなかった。


それはお父様よりもお母様が楽しそうにドレスを準備してくれていたからでもある。


お父様はお母様が大好きなのだ。


もちろんドレスの胸元にはお姉様からいただいたネックレスが輝いている。


今日のドレスは私も一目で気に入ってしまった。


ウエストから上は白地でスカート部分は下へ行くほど紫色が濃くなるグラデーション。


裾と胸元にはキラキラ光る金色の蝶の刺繍があしらってある。


髪はツヤツヤにしてもらって、ハーフアップに編んでもらった。


耳にはルークからもらった、ルークとお揃いの色の雫型のピアスだ。


髪にも紫と紺色の蝶の髪飾りが輝いている。


ゴージャス。


地味な私は衣装に負けてないだろうか。


そして隣を見ると、これまた正装のおかげでお色気イケメン5割増しのルークが輝いている。


こんな綺麗な人の隣にいて大丈夫かな。


まあ、いつものことか。


馬車がホールの入り口に到着したようだ。


「着いたよアンジェ、心の準備はいいかい?」


「そんなの一生つかないよ」


「そうなの?じゃあ、ずっとオレに掴まっていてね」


御者が扉を開けて、ルークが先に降りてエスコートしてくれる。


「わあ…」


王城には何度もきているが、夜のホールは予想以上にきらびやかだ。


私達が入ると、周りがみんなこちらを向いた気がした。


うう、お兄様がルークは有名だって言ってたもんね。


注目されるのは苦手だがしょうがない。


「アンジェ、今日は絶対にオレから離れないでね」


「うん」


言われなくてもこんなところで1人とか無理すぎる。


誰か知ってる人がいないかな。


「ようルーク、やっとアンジェちゃんと来れたのか。良かったな」


「団長さん、お久しぶりです。いつもルークと兄がお世話になってます」


第一騎士団長さんがさっそく声をかけてくれた。


気さくないい人だ。


「うるさいな、アンジェの名前を気安く呼ばないでください」


「ルーク、そんな言い方しちゃダメだよ」


さすがに上官に向かってそれはない。


「いいんだよ、アンジェちゃん。こいつはいつもこんな感じだ」


「ルークがすいません」


私がいない時は態度が違うとはお兄様から聞いていたが、思ったよりひどそうだな。


「アンジェ、まず先に国王様に挨拶でしょ」


そうだった。


国王様にお会いするのは緊張するけど、お姉様にも会えるし嬉しいな。


国王様の前には新成人とそのパートナーの列ができていて、その最後尾に並んだ。


まもなく私の挨拶の番が回ってきた。


国王様はマクシミリアン殿下によく似ていた。


威厳のあるイケおじだ。


王妃様も相変わらずお元気そうだ。


「お初にお目にかかります、ウィンライト侯爵家次女、アンジェ=ウィンライトでございます」


名前を言って、貴族の礼を執る。


「面をあげよ」


お腹に響くようなしっかりした国王様の声がして顔をあげた。


「よく来たな、噂通りとても愛らしく、それでいて利発そうだ。これからもルークをよろしく頼む」


「は、はい。ありがたいお言葉です」


「アンジェ、そのドレスとっても素敵よ。また私のところにも遊びにきてね」


王妃様がフレンドリーに誘ってくれる。


「は、はい。ぜひ」


「アンジェ、とってもかわいいわ。成人おめでとう」


お姉様!


「はい!ありがとうございます。ローズ妃殿下」


お姉様もお美しいです。


「ねえ、もういいですか?」


ルークは王族と親戚なのでずいぶんフランクだ。


まぁ、私も親戚になるのか。


「ルークが待ちかねてるから、そのへんで」


マクシミリアン王子の一言で私たちは国王に礼をして再びホールに向かった。




読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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