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子供の言うこと

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします

5歳になりました。


今日もまたルークのいるフォード公爵家に来ている。


最近は週に1度のお兄様の剣の訓練になぜか私も同行して、サラ様とお茶を飲む日々だ。


お兄様の訓練が終わればルークやロイも交えて軽い昼食をいただき、自由時間になる。


フォードの庭は広くて子供達の遊び場にはピッタリだ。


今日はアレンが鬼になってかくれんぼをすることになった。


私に地味発言をしたルークも最近では面倒見の良いもう1人の兄のような存在で、ロイも弟のように私のあとをついてくる。


「じゃあ隠れるぞ!」


目をつむる兄に、見つからないように隠れ場所を探していると、木のうろに隠れていたルークに呼びかけられた。


「アンジェ!こっちにおいで。一緒に隠れよう」


なるほどそこは見つかりにくそうだ。


お言葉に甘えてルークと一緒に木のうろに潜り込み息を潜める。


「ねぇ、アンジェは俺のことどう思ってる?」

 

最近では優しいお兄さんだと思っているが?どういう意味だ?


「俺のこと好き?嫌い?」


嫌いではないから好きかなあ。


最近ではかなり優しいことがわかったし。


「好き」


そう答えるとルークは満面の笑みを浮かべた。


イケ少年の笑顔が眩しすぎる。


「じゃあ大人になったら結婚しようね」


結婚…いきなりだが子供のかわいい口約束だろう。


こんな地味な私よりルークにふさわしい美女が現れるに違いない。


大人になったら忘れているだろう。


「うん、そうだね」


軽い気持ちでそう言うと、抱きしめて頭を撫でられた。


「約束だよ」


それが婚約を了承したことになっていたなんて、私は知らなかった。


「ルークとアンジェ見つけた!ロイももう見つけたから俺の勝ちだな」


兄が私たちを覗き込み、得意げに言った。


「ほんとお前ら仲いいな」


「そうだよ。俺たちは結婚するからね」


ルークは見たことのない大人びた顔をしていた。


次の日、マリアに見守られながら日課の魔法の練習をしているとお父様が声をかけてきた。


お父様が魔法省の大臣をしていることもある為か、我が家には立派な魔法練習場がある。


庭の一角にしっかり防御魔法で守られた場所で、的の練習や闘技場のようなスペースもある。


私の火魔法といえばファイヤーストーン的な玉もしっかり的に当たるようになってきた。


水魔法は氷も作れるようになったが、自己流なのでこれがどんなレベルなのかわからない。


マリアは絶賛してくれるが、マリアは私に対して甘すぎるので本当のレベルがわからない。


「アンジェちょっとこちらにおいで」


「?はいお父様」


「お前は魔法の才能があるみたいだね。少し早いが講師をつけてみてはどうだい?」


これからどう練習したらいいのか悩んでたところだ。


お父様グッジョブです。


「はい!ぜひお願いします」


「心当たりがあるから私から連絡しておこう」


お父様はそういうと屋敷の方に歩いて行った。


どんな先生なんだろう?優しいといいけれど、厳しくてもしっかり着いていこう。


地味な私だ。もしもの時は魔法で生きていけるようより一層魔法に打ち込もうと心に誓うのだった。


読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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