成人しました
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
この世界に転生してはや15年、今日は私の15歳の誕生日である。
今日の夜にはパーティがあるので朝から使用人のみんなは忙しそうだ。
私は夜まですることがなく薬草畑に行く事にした。
「お嬢様、こんなとこに来てて大丈夫なんですか?」
キースが、薬草畑の雑草を抜いてくれていた。
「夜までやることがないのよね」
「へー、そんなもんですか」
夕方には私もマリアたちによってドレスに着替えさせられて、首元にはお姉様からいただいたネックレスを着けてもらった。
うん、素敵だ。
ルーク達フォード公爵家の皆さんを始め、ミーシャやお師匠様、ハイド先生とドリーもきてくれたようだ。
「それでは、アンジェ、誕生日おめでとう」
お父様の挨拶とともにパーティが始まった。
みんなそれぞれ交流を深めてくれているようだ。
意外だったのはロイがミーシャにかなり興味を持っているようだった事だ。
これはもしかしてと思うが、そういう事はあまり他人が口を出さずにそっと見守ろう。
そろそろ食事が終わろうという時、ミーシャを筆頭にみんながプレゼントをくれた。
ミーシャは宝石を持った妖精が踊っている素敵なオルゴール。
ハイド先生は、今度発売されるという新しい著書と珍しい薬草の種。
お師匠様のプレゼントはなんと魔法の杖だった。
「お師匠様、今まで杖を使って来なかったのに、なぜ今杖なんですか?」
お師匠様によると杖なしで魔法を使えるようにしておいた方が急な事態に対応できるので良いという事だ。
さらに魔力量も増えるらしい。
杖は魔力を効率よく発動するので、少ない魔力で魔法が撃てるそうだ。
早く教えて欲しかった。
「でもそれなら何故今になって杖をくださったんですか?」
私が尋ねると、
「弟子に杖を贈る師匠、かっこいいじゃろ?」
「…」
「それに杖を持ってると魔法使いっぽくてかっこいいじゃろ」
「…ありがとうございます」
理由を聞かなければ良かったかもしれない。
いやいや貴重な杖をいただいたのだ、とてもありがたい。
「オレは後で渡すね」
ルークはにこにこしている、なんだろう、ちょっと怖い。
プレゼントがいち段落するとお父様がみんなに発表があると言った。
いよいよか。
「みんな聞いてくれ、この度うちのアンジェとフォード公爵家嫡男、ルークとの婚約が正式に決まった」
「みんなこれからもアンジェ達をよろしく頼む」
お父様はそう言い終えたあと涙を拭った。
「うう、アンジェまでこんなに早く嫁ぐとは…」
「あなた、よく頑張ったわ」
お母さまがお父様に優しく寄り添う。
「アンジェ、おめでとう!」
ミーシャが声をかけてくれた。
「ありがとうミーシャ」
みんな口々に私とルークにおめでとうと言ってくれた。
やっぱりみんなに祝福されるのは嬉しいものだ。
みんなが盛り上がってる時、お師匠様にこっそり聞いてみたいことを聞いた。
「お師匠様は、皆が私に聞いたみたいに、ルークの執着の強さを心配したりはなかったのですか?」
するとお師匠様は、
「何年お前達を見てると思うんだ。お前がルークを好きな事はわかっておったから、全く心配してなかったぞ」
とドヤ顔で答えた。
さすが空気読みのお師匠様。
これからもついていきます。
後日。
ルークがプレゼントを渡したいからフォード公爵家にきて欲しいというので、さっそく行ってみた。
「少し遅くなっちゃったけど、誕生日おめでとう、アンジェ」
「これがオレからのプレゼントだよ」
ドーン!!と効果音が付きそうな勢いで紹介されたそれは屋敷である。
「え?どういう事?」
理解がまだ追いつかないのですが。
「俺たちが結婚したら住む屋敷だよ」
公爵家の敷地内にはいつのまにか別宅ができていた。
「ここがオレとアンジェの家だよ。まだ婚約中といえど、いつきてもいいからね」
そんなものいつの間に建ててたんだ。
色々ツッコミどころ満載だがこれがルークだからしょうがない。
私は涙を流して笑って、笑い終わってから改めて言った。
「ありがとうルーク、好きだよ」
ルークは顔を真っ赤にしてその場にへたり込んだ。
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
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