ルークの秘密
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
お姉様とお茶会で楽しい時間を過ごした日から3日後、サラ様にフォード公爵家に呼び出された。
フォード公爵家のみなさんとは良好な関係を築けていると思っているが、一体なんだろう?
私はマリアとフォード公爵家の迎えの馬車に乗り、公爵邸に向かった。
「アンジェ、よく来たな。まずはランチにしよう」
あれ?珍しく、今日はルークはいないのかな?
「今日はルークは王都に行っているんだ」
まぁ、サラ様とゆっくりお話できるのも久しぶりだ。
それはそれで楽しいだろう。
食堂に入るとルークの弟のロイがいた。
「やあ、アンジェ、いらっしゃい」
「こんにちは、ロイ」
ロイは同じ年で、小さい頃は皆でよく遊んだが、ロイも第二騎士団に入ってからは忙しそうだ。
ロイは頭が良いので第二騎士団で出世しているらしい。
どちらかといえば脳筋のルークと対照的だ。
公爵家の食事はとても美味しい。
今日も絶品のランチをお腹いっぱいいただいて満足していると、サラ様から話があると言われた。
この流れ、まさか。
「アンジェ、ルークとの婚約だが、本当にいいのかい?」
まさか公爵家でも心配されるとか。
いや家族だから余計に心配なのか。
ロイも真剣な顔で聞いている。
「我が息子ながら、ルークはアンジェに対してだけ異常な執着心があるようだ。逆にアンジェ以外には全くの無関心に見える」
「そんなあの子と婚約したら、今後何があってもアンジェを手放すことはないだろう」
私もそう思います。
「もちろん我が家としてはアンジェに嫁いでもらいたい。しかし、それでアンジェが不幸になってほしくないんだ。そんな事になったらわたしはエルザに一生顔向けできないよ」
「僕も家族としてどんな結果になっても兄さんを止めてみせるから、アンジェには無理をしないで欲しい」
2人とも、いや公爵様も、私の周りはなんていい人ばかりなんだ。
本気で私を心配してくれるのが伝わる。
「大丈夫です。私もルークが好きですから」
「本当にいいんだな」
「ほんとにいいんですよ」
サラ様に念を押される。
「アンジェ、ちょっと兄さんの部屋を見て」
突然ロイが立ち上がって、私の手を引いた。
「ど、どうしたの?ロイ?」
「兄さんの部屋を見てそれでもいいのか判断して欲しい」
ロイはルークの部屋のドアを開けて、奥の部屋へと私を案内した。
「これは…」
私の姿絵が沢山、これは無くしたと思っていた私のハンカチ、片耳落としたイヤリング、小さい頃遊んでいたおもちゃ…。
その時ルークが部屋のドアを開けた。
「アンジェ…」
「ルーク…」
「兄さん!なぜここに」
ルークは何故か泣きそうな顔をしている。
私が勝手に入ったのを怒っているのか。
「ルーク…、すごい懐かしいね、これ」
私はルークと良く遊んだチェス盤を指差した。
「これも、これも懐かしい」
小さいころからの色んな思い出が甦る。
「全部ルークとの大切な思い出だね。この石はよくわからないけど、思い出を大切にしてきてくれてありがとう」
「その石は初めてアンジェにプロポーズした時の木のうろに落ちてた石だよ」
「へ〜、そうなんだ。そんなものまであるなんてすごいね」
ルークは今にも泣きそうだ。
「どうしたの?ルーク?」
「アンジェ?兄さんはアンジェのストーカーだよー。これを見ても本当に兄さんでいいの?」
ロイが尋ねるが、そんなの前から知ってる。
「わたしもルークがいいんだよ。ストーカーだろうが執着だろうが、ルークなら大丈夫」
「それにルークは、私を絶対に傷つけないって知ってるから」
そうだ、ルークはどんな時でも私のやりたいことを応援してくれてきた。
「アンジェ、オレのこと嫌いにならない?」
「こんなことで嫌いになんてならないよ」
「アンジェ!!」
ルークがわたしに抱きついてくる。
よしよし、今は私がナデナデしてあげよう。
「全くアンジェは心が広いな」
「まぁ小さい時からルークと一緒にいるからね」
ナデナデしながらロイと話す。
ルークはこの、アンジェ博物館みたいなものを見られるのがそんなに心配だったのかな。
私にとっては懐かしい物をとってくれていたくらいの感覚なのに。
まあ、これでルークの家族の心配も払拭できたようで何よりだ。
ルークを傍にひっつけたまま、ロイとサラ様の所に戻る。
「どうやらアレを見せても大丈夫だったようだな」
「はい、母上。安心してアンジェに我が家にきてもらえそうです」
「そうか!良かった良かった!これで一安心だ」
そんなにみんなを心配させてたんだな。
まぁ全ての原因はお父様にあるとも言えるが。
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
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