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家族の心配とは

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

15歳の誕生日まであと2ヶ月と迫ったある日、お兄様が夕食後私の部屋にやってきた。


「お兄様どうしたの?」


とりあえずマリアにお茶を出してもらった。


「お前に大事な話があってきたんだ」


改まってなんだろう。


マリアを下がらせた方がいいか悩んでいると、


「マリアもそのまま聞いてくれ」


ゴクリ、深刻そうだ。


「お前はもうすぐ15歳になるだろう?15歳になったらルークとの婚約が正式に決まると思うんだ」


ルークにはずっと婚約を申し込まれている。


成人前に婚約する貴族も多いなか、逆に今まで婚約しなかったのを不思議に思ってたところだ。


「今まではお父様がルークんちからの婚約の申し込みにごねてうやむやにしていたが、成人したら流石に認めないわけにはいかない」


お父様、そんなことしていたのか。


「でもルークは…はっきりいうが、アンジェに対して執着がすごいとこあるだろ」


確かにヤンデレの道を進みつつあると思う。


「そうだね」


「そうだねってお前…」


お兄様は呆れたように言葉を失った。


「大丈夫だよ、だって私もルークがいいんだもん」


「本当にいいのか?」


「うん」


「お前がいいならいいが、何か困ったことがあればいつでもオレに言うんだぞ。兄として、ルークの友達として絶対なんとかしてやるからな」


優しい兄を持って私は幸せだ。


「ありがとう、もしそんな時が来たら頼りにするね」


「お、おう、任せとけ!」


そう言って兄は部屋から出て行った。


お兄様なりに色々考えてくれてたんだなあ。


しみじみと感謝の気持ちを噛み締めて、その夜は眠った。


次の日は久しぶりにお姉様に会える事になった。


さっそく着替えて王城に向かう。


お姉様は誕生日パーティには来られないから、先にお祝いをくれるらしい。


プレゼントも嬉しいが、お姉様に久しぶりに会えるのはもっと嬉しい。


王城のサンルームでお姉様を待っていると、すぐにお姉様が現れた。


お姉様、ますますお美しくなられて。


「お久しぶりです、王太子妃様。本日はお招きありがとうございます」


「堅苦しいのはなしよ。内輪の時は今まで通りお姉様と呼んでちょうだい」


「はい!お姉様!」


お姉様は椅子に座ると、お茶の準備をしてくれた王城の侍女さんたちに下がるように言った。


「すっかり大人っぽくなったわねアンジェ、15歳の誕生日パーティに参加できないのが残念だわ」


私も残念だが、お姉様は王族になったのだから仕方がない。


「せめて先にプレゼントを渡すわね」


そう言ってお姉様が渡してくれた箱に入っていたのは、大きなアメジストの周りを小粒のダイヤが縁取ったネックレスだった。


「わぁ、すごく素敵です、お姉様」


さすがお姉様、センスが最高です。


「喜んでくれて嬉しいわ」


「それとは別に話があるんだけど」


お姉様は急に深刻になって話し出した。


「ルークの事なんだけど。ルークはずっとあなたとの婚約をお父様にお願いしているのだけど、お父様があなたを離したくない一心で婚約を認めていなかったの」


昨日もお兄様に聞いたけど、お父様ったら大人気ない。


「それで、あのとおりルークはすっかりこじらせちゃって」


そんな理由でこじらせてたのか。


「アンジェが15歳になったら絶対結婚するって国王様に頼み込んで、王命を出してもらおうとしてるのよ」


そんな私的な事で王命を使うな。


「でも王命となったら婚約を拒否する事はできないでしょう?だからあなたに最終確認をしようと思って」


「最終確認?」


「もしルークとの結婚に疑問や心配事が少しでもあるなら、私が王命を止めてあげる」


「アンジェ、よく考えて結論を出して」


考えても、考えなくても答えは一つだ。


私はルーク以外に結婚相手は考えられない。


執着もストーカーも今更だ。


結局私もルークのことしか好きになれないのだ。


「お姉様、私、ルークのことが好きなんです」


「本当にいいのね?」


「はい、大丈夫です」


「あなたがそれでいいなら私も心置きなく祝福できるわ」


ありがとうございます、お姉様。


お兄様もお姉様も一番に私を心配してくれてありがたい。


あとは姉妹水入らずで家族の話やお師匠様の話で盛り上がった、楽しいひと時だった。



読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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