プレゼントを探したい
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
14歳になりました。
と言っても、もう3ヶ月で15歳の成人を迎える。
この国の貴族は15歳で社交界にデビューして大人の仲間入りをする。
兄とルークは3歳年上なのですでに社交界デビューを果たしているが、あまり夜会のことは語りたがらない。
一度しつこく兄に聞いたら、
「怖いところだよ、夜会は」
と返された。
一体何があったのだろう。
ルークもどうしても断れない時以外、夜会には参加していないようだ。
私の15歳の誕生日にも両親がパーティをしてくれる予定だが、先に今月から15歳になるミーシャのパーティが今週末に行われる予定だ。
もちろん私も親友として参加させてもらう。
そこでプレゼントだ。
一つは家族の協力のもと、製造ルートの確保に成功した化粧品3点セット(高級ライン)だ。
この主に貴族向けの高級ラインの化粧品は我がウィンライト侯爵家から売り出すことになった。
名付けてローズガーデンシリーズだ。
もちろんお姉様にちなんで私が名付けました。
私の誕生月から大々的に売り出すらしい。
もう一つの庶民的なラインはローズマリーにした。
成分はローズガーデンより劣るが、これもしっかりお肌にいいものが入っている。
ミーシャの話に戻るが、化粧品は使ったらなくなってしまうので、それだけでは寂しいと思い、もう一つ何か残るものをプレゼントしたいのだ。
候補の小物は買ったのだが、何かしっくりこなくて、散々悩んでいたらこんなギリギリになってしまった。
今日はもう一度だけ探してみようと、マリアと王都に行く予定だ。
王都ならお店も多いし何か素敵なものが見つかるかもしれない。
外出の用意をして、マリアと屋敷の階段を降りると、玄関ホールにはルークがいた。
「やあ、アンジェ、おはよう」
ルークはカジュアルなお出かけ用の服を着ている。
いつもルークがすごいタイミングで現れるとは思っていたが、さすがに気づくよ。
マリアでしょ。
私はじっとマリアを見た。
マリアがサッと目を逸らす。
はい、確定。
まぁ来てしまったものはしょうがない。
ルークが何を言ってもついてくるのはいつものことだ。
「ルーク、私は今から王都に買い物に行くんだけど」
「もちろんついていくよ。アンジェだけじゃ心配だからね」
そうして、私とルークは王都の貴族街にやってきた。
今回も私の右手はルークに繋がれている。
でも最近はこうして一緒にいられることを嬉しいと感じている。
3軒のお店を見てみたがピンとくるものがない。
「少しカフェで休憩しようか」
ルークがそう言って、近くのカフェで一休みしようとしていたときだった。
ふとカフェの向かいのお店のショーウィンドウに目が止まった。
ショーウィンドウに飾られているそれは、キラキラと輝くジュエリーボックスだった。
白いツヤのある猫足のボックスの上の面には、2匹の妖精が仲良く描かれていて、妖精の周りにはキラキラ輝くかけらが光っている。
「ルーク、カフェより先にこのお店に入っていい?」
「もちろんだよ」
私はお店に入り、ショーウィンドウのジュエリーボックスを見せてもらった。
「やっぱり素敵」
「こちらは上部の絵のきらめきに本物の宝石を散りばめてあるんですよ」
うん、これだ。
「これをください!」
「ありがとうございます、贈り物ですか?」
お店の店主さんは素敵なラッピングにメッセージカードも添えてくれた。
「気に入った物が見つかって良かったね」
「ありがとう、ルーク」
やっと満足のいくプレゼントが準備できた。
ミーシャ、喜んでくれるといいな。
「じゃあ残りの時間はオレとのデートに集中できるね」
ルークは私の手をとって微笑んだ。
どうしてそう色気を振りまくかな。
後日、ミーシャの誕生会は伯爵邸にて盛大に行われた。
さすがはミーシャの家だ、デザートのクオリティがすごすぎる。
パーティがいち段落した時、マリアに持ってきてもらっておいたプレゼントを渡した。
「アンジェ!とっても素敵だわ。ありがとう、一生大切にするわ」
ミーシャは号泣する勢いで喜んでくれた。
もちろんミーシャ以上にお付きのセバスさんは大号泣していた。
読んでいただきましてありがとうございました。
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