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薬草の先生

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

「オズワルド様、お久しぶりです」


ハイド教授は爽やかに微笑んだ。


腰まである柔らかな金茶の髪をゆるく三つ編みにして、優しげな琥珀色の目には眼鏡が掛かっている。


それにしても、またイケメンがこの世に増えてしまった。


今度は知的眼鏡イケメンだ。


一体この世界はどうなっているのか。


私の見た目が前より少しばかりよくなっても、これだけ美男美女がいる世界ではかすんで当然だ。


「ハイド、こっちはわしの助手のアンジェじゃ」


「初めまして、ハイド教授、アンジェと申します」


「へえ〜、君が噂のオズワルド様のお弟子さんか」


どんなウワサだろう。


「やあ、はじめまして。ハイド=コーネリアスだ。そしてこっちは助手のドリー」


「助手というかほとんど家政婦ですけどね。まぁよろしくお願いしますね」


「これ、うちの者が作った焼き菓子です。よろしかったら召し上がってください」


「ありがとう。わぁ、美味しそう」


うちの調理人の絶品マドレーヌ、持ってきて良かった。


ドリーはとりあえずお茶を淹れてくるとキッチンへ行った。


そうだ!ぜひ持ってきた教授の本にサインをもらいたい。


「ハイド教授!ぜひこの本にサインをお願いします!」


「え、僕の本読んでくれたんだ。嬉しいな」


ハイド教授はペンをとってサラサラとサインしてくれた。


嬉しい。


「はい。とってもわかりやすくて参考になります」


この本は宝物にしよう。


「ドリーが戻る前に言っておくぞ、ドリーは18歳じゃ。幼く見えるのを気にしてるから、触れてはいかんぞ」


え、あの見た目で18歳⁈同じか年下かと思ってた。


聞いておいてよかった。


さすが空気が読めるお師匠様、グッジョブです。


「誰が見た目子供ですって?」


ドリーがお茶を運びながら言った。


「お茶を淹れるのが早いのう。ドリーの淹れるハーブティーは絶品じゃ。ありがたくよばれるとしよう」


そそくさとお師匠様はお茶をすすった。


せっかくなんで私もいただこう。


「わあ、すっごく美味しい」


ドリーが淹れてくれたハーブティーはほのかに甘く、それでいてすっきりした喉越しでとても美味しい。


これはぜひレシピを聞いて再現したい。


「あなたは素直ないい子ねえ。それもこれ先生の本じゃない。先生の本を持ってくるなんて、オズワルド様のお弟子さんにしてはなかなか見どころがあるじゃない」


「ありがとうございます。アンジェって呼んでください」


「私はドリー、18歳よ。よろしくね」


うん、可愛い。


お友達になりたいな。


「そうじゃ、今日はハイドにこれを見て欲しくてきたんじゃ」


お師匠様は魔法袋からキースが魔法で耕した土を取り出した。


「この土は?」


ハイド先生はお師匠様から渡された土の入った箱を受け取った。


「これはアンジェんとこの庭師見習いの子が土魔法で耕したものじゃ。アンジェはこの土で薬草を育てておるんじゃ」


「へえ、この土は魔力を帯びているね」


「実に興味深い。この土もらって調べてもいいかな」


「もちろんだ。そのつもりでここに持ってきたんだ」


私もその土にどんな効果があるのかすごく興味がある。


「あともう一つ、この子が薬草を育てているのは化粧品を作るためなんじゃが、アドバイスをもらえないかと思ってな」


「化粧品?具体的に聞かせてもらえるかな」


私はハイド先生に、作ろうとしている化粧品のことを詳しく話した。


「へえ、面白いね。僕も色々調べてみるよ。土も含めて1週間ほどもらえるかな」


「はい、ありがとうございます。よろしくお願いします」


帰る前にドリーに美味しいハーブティーのレシピをしっかり聞いた。


そうして私たちはまた1週間後に伺うことを約束して、ハイド先生のお宅を後にしたのだった。


「ところでお師匠様、ハイド先生はとてもお若く見えますが、何歳なのですか?」


「確か成人して10年じゃから今年で25歳かの」


え、若いと思っていたけど、そんな若いの!


その若さで、あれほどの功績を収めているとはすごすぎる。


なんでも子供の頃から、植物に対して詳しく、有名だったらしい。


「世の中にはほんとにすごい人がいるんですねえ」


私がしみじみ言うと、お師匠様は、


「お前もなかなかだがな」


と笑った。


読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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