薬草畑とお師匠様
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
今日は天気もよく、畑仕事日和だ。
キースのおかげで植え直した薬草は、順調に育っている。
そろそろお師匠様にこの畑の成果をお披露目しようと思う。
いつものようにお師匠様が馬車でやってきた。
私は挨拶もそこそこに見せたいものがあると言って、お師匠様を薬草畑に連れて行った。
「お師匠様!薬草畑始めました!」
ジャジャーンと音がしそうな勢いで手を広げる。
「ほぉ、これはこれは。この辺りでは珍しい薬草もあるの」
「お師匠様は薬草にも詳しいのですか?」
「いや、わしは魔法専門じゃ。友人に薬草に詳しい者がいてな。少し聞きかじった程度じゃ。よくここまで、色んな物を育てられたな」
「マリアとキースのおかげです」
「キース?」
「お師匠様は、まだキースに会ったことがなかったですか。紹介しますね」
「キース!ちょっと今いいかな?」
肥料を混ぜていたキースが、土汚れを払ってこちらにやってきた。
「キース、こちらは私のお師匠様のオズワルド様よ」
「はじめまして、キースです」
キースは麦わら帽子を取ってお辞儀した。
「おまえさんがキースか。なかなか庭師の腕がいいようじゃな」
「キースは土魔法が使えるの」
私がそういうと、
「ほう、土魔法とは興味深い。ちょっと見せてくれんか」
お師匠様は魔法のこととなると研究魂がうずくらしい。
キースは快く畑の開いているところを耕してくれた。
「ほうほう、この土はすごいな。ふわふわなだけじゃなく、魔法の良い影響があるようじゃ。調べてみたい。少しもらっていっていいか?」
「どうぞ」
キースは快く土を入れる小さな箱を取りに行ってくれた。
「わしの知り合いの薬草に詳しいやつが、植物や土にも詳しいから、持って行って調べてもらうとしよう。この土には何か魔法の効果がありそうじゃ」
お師匠様は改めてマジマジと薬草畑を見ると、
「土魔法使いがいるとしても、よくこんな珍しい薬草を育てられたな」
と言った。
「良い薬草についての本に巡り会ったんです。とても詳しく書かれてて参考になりました。ハイド=コーネリアス教授という方の本なんですけど…」
「なんと!ハイド=コーネリアスとな。わしが言ってた薬草に詳しい友人がハイド=コーネリアスじゃ」
まさかハイド教授がお師匠様の友人とは!
なんて世間が狭いのか、お師匠様の顔が広いのか。
「キースの土も奴に見てもらうつもりなんじゃ」
「わ、私もハイド教授のところについていっていいですか?ぜひお話してみたいです」
こんなチャンスはもうないかもしれない。
会えるならぜひ会ってみたい。
「アンジェなら連れて行っても大丈夫じゃろ」
教授に会えるなんて、さすがはお師匠様だ。
ハイド教授ってどんな人なんだろう、楽しみ。
「ところで、薬草を育てて何をするつもりなんじゃ?」
「実はお肌に優しい化粧品、まずは化粧水と乳液を作りたいんです」
「ほう、次は化粧品作りか。わしは化粧品には詳しくないが、化粧水と乳液とはどんなものなんだ?」
私は化粧水と乳液のこと、ミーシャの肌荒れのこと、肌が敏感な人でも使える化粧品を作りたいことをお師匠様に話した。
「ふむ、面白そうじゃな。それもハイドにいいアドバイスをもらえるかもしれんな」
「あいつなら研究でいつでも家にこもっておるじゃろう。さっそく明日にでも行ってみよう」
「はい、よろしくお願いします」
色々薬草について聞きたいことをまとめておこう。
次の日、私とお師匠様は王都のはずれにあるハイド教授の家にきていた。
ここは研究室も兼ねていて、ハイド教授はほとんどここにいるらしい。
「おぉーい、ドリー、わしじゃ、オズワルドじゃ」
ドンドンとドアを叩くと、栗色の髪の私くらいの年に見える小柄な少女が現れた。
くりくりの茶色の目がかわいい元気いっぱいの女の子だ。
「あ、オズワルド様。いらっしゃい」
「おぉドリー、久しぶりじゃな。こっちはわしの弟子のアンジェじゃ。ハイドはおるかな」
「はい、とりあえずどうぞ〜」
ドリーと呼ばれた少女は家の中へと通してくれた。
「ちょっと待ってくださいね」
「先生〜、先生!オズワルド様がいらっしゃいましたよ」
「ん?オズワルド様が?今行くよ」
ん?声が若いな。
そうして研究室から出てきた男性は、背が高く、予想以上に若いイケメンだった。
読んでいただきましてありがとうございました。
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