化粧品を作りたい
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
暖かな風が気持ちいい今日この頃。
私は我が家の庭でミーシャとお茶を楽しんでいる。
ミーシャは同じ年の貴族令嬢ということであれから話が弾み、最近はお互いの家を行き来している。
女の子の友達、嬉しい。
お姉様が王城へ行かれてから、かわいいものの話ができる同性に飢えていたから幸せだ。
聞けばミーシャは一人っ子で兄弟がうらやましいそうな。
今、ミーシャの側でにこにこ見守っている従者のおじいさんはセバスという名前で、以前はランベルク家の執事をしていたが、息子に執事の座を譲ってミーシャの従者になったらしい。
よっぽどミーシャが心配だったんだな。
「お嬢様がこんなに楽しそうに…」
かなり涙もろいのか、ちょっとしたことでハンカチで目を抑えている。
「ミーシャの持ってきてくれたお菓子、すごく美味しいわ。これなかなか手に入らないお菓子なんでしょ?」
ミーシャが手土産に持ってきてくれたお菓子は、王都で話題のお店のもので、すぐ売り切れてしまうのでなかなか買えないらしい。
もらった時にメイド達が騒いでいた。
それをたくさん持ってきてくれて、メイド達にもどうぞと言ってくれたので、皆大喜びだ。
「我が家がやってるお店なので、沢山手に入るんです」
なるほど、ランベルグ伯爵家がやっているお店だったのか。
「それでたくさんお菓子を食べてるうちにあんなに肌荒れがひどくなってしまって…」
なるほど、そのたくさんのお菓子も原因の一つだったに違いない。
「これからは食べ過ぎなければ大丈夫よ」
こんな綺麗な子が笑顔を取り戻せて良かった。
これからも私の作ったもので少しでも誰かが笑顔になればいいな。
今はまず、お肌に優しい化粧品を作りたい。
それにはもっとこの世界の薬草の知識が必要だ。
私は薬草の勉強を始めることにした。
まずは本から学んでいこう。
我が家の図書室にも本は多いが、やはり専門書の量といえば王立図書館だろう。
私はマリアと共に王立図書館へやってきた。
ここは国一番の蔵書を誇る図書館で、薬草についての本もたくさんあるようだ。
さっそく薬草についての本を何冊か選んで読み出してみたが、なかなかいい本がない。
諦めて他の方法を探そうと考えはじめた時、手に取った1冊が素晴らしかった。
「これよ!探してた資料は!」
シーンとした図書館内にわたしの声が響いて焦ったがやっと見つけた興奮が抑えられない。
丁寧な植物の絵と、葉や茎、根っこの特徴、薬草としての効能と効果的な摂取の仕方、育てる時の注意事項まで載っている。
この本を書いた人は天才だ。
専門書は貸し出し不可ということなので、要点を書き写したが、やっぱりあの本が欲しい。
王都の本屋に寄ってもらったが、専門書は扱ってないようだ。
家に帰っても諦められず、ちょうど帰ってきていたお父様に聞いてみた。
「お父様、薬草の勉強をしたいので専門書が欲しいのですが、王都の本屋にもないのです。なんとか手に入らないでしょうか?」
「アンジェが私におねだりを…。よし!侯爵家の金と権力を総動員して手に入れて見せるぞ!」
お父様は張り切って行ってしまった。
そんなことで金と権力を総動員して大丈夫なの?
そして3日後、その本だけでなく同じ筆者が書いた本5冊が私の手元に届いたのだった。
お父様、さすがです。
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
よければ評価ブックマークもお願いします。




