反省中
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします
お風呂に入って、汚れを落としやっと落ち着いた。
いつものように家族と夕飯を食べ、夜着に着替えて寝室へ入った時急に怖くなった。
本当に一歩間違えば、私もお師匠様も死ぬところだった。
前世で死んだ時の記憶が蘇った。
この世界に来て、死ぬということを考えたことは一度もなかった。
それだけ今まで運が良かったのだ。
変わらない日常を送れることがどんなに幸せか、前世で一度死んだ私はよくわかっていたはずなのに、すっかり忘れていたのだ。
私も大切な人達を亡くしたくないし、大切な人たちを置いて私もいなくなるなんてごめんだ。
これからは一番に安全を考えていこう。
その夜はなかなか寝付けなかった。
2日後、お師匠様が家にやってきた。
「オズワルド様、こちらへ」
お師匠様はさっそくマリアに別室へ連れて行かれていた。
「はぁ、マリアにこってりしぼられたわ」
お師匠様が、部屋に帰ってきた。
「お師匠様、お体の具合はいかがですか?」
「もうすっかりいいぞ。しかしあの時は肝が冷えたな。アンジェがポーションを飲ませてくれなかったら死ぬとこだったわ」
「シンさんが通りかかってくれて助かりました」
本当にシンさんには感謝だ。
「シンにはお前が侯爵令嬢だということがバレてしまったが、悪いやつではないから大丈夫じゃろ」
まぁ別に師匠の弟子ということは知ってる人は知っている。
冒険者でなければ大丈夫だろう。
あんまり広まると困るが。
「しかし、しばらくは大人しくしないとな」
お師匠様はキレイにウインクしてみせた。
さぞ若い頃はモテたのだろう。
「それとこれはアンジェを危ない目に遭わせたお詫びのしるしだ」
お師匠様は魔法袋からネックレスを取り出した。
綺麗なしずく形の青い石がついたネックレスだ。
「これは致命傷を一度だけ防いでくれる身代わりの石だ。これをいつも首から掛けておいてくれるか」
そんなものがあるなんて初めて聞いた。
とても高価に違いない。
「そんな大切なものいただけません。お師匠様こそつけてください」
「わしがアンジェにつけていてほしいんだよ。わしは好きなように生きて充分に人生を楽しんだ」
「そして今こんな優秀な弟子もできてとてもしあわせだ。わしがアンジェに死んでほしくないんだよ。年寄りのワガママだと思って受け取ってくれんか」
お師匠様…。
「それではありがたく受け取らせてもらいます。でもお師匠様は私が守りますから、お師匠様も死なないでくださいね」
「そうだな。アンジェの子供の顔を見るまではわしも死ねないな」
「それでは、まだまだ元気でいてくださいね」
お師匠様に出会えて本当に良かった。
そのあとお師匠様と私は、当初の予定通りマクシミリアン王子の付与魔法ネックレスを作った。
リクエスト通り身体強化を載せたものだ。
お兄様にも同じようなネックレス。
ルークにはこの前身体強化をあげたので、同じブルーの石の疲労回復のピアスにした。
みんな体に気をつけて無事に帰ってきますようにとしっかりと思いを乗せた。
その日の夜、さっそくお兄様にネックレスを渡したら、すごく喜んでくれた。
ルークにピアスを散々自慢されて羨ましかったそうな。
言ってくれたら作ったのに。
「今度はオレがルークに自慢してやる」
そして次の日さっそく騎士団につけて行った。
王城に行くついでにお姉様に頼まれた分も渡してもらうことにした。
早い方がいいだろう。
その日の午後、ルークがやってきた。
「アンジェ!アレンだけ、ずるいじゃないか」
いや前にルークに渡したよね。
まぁお礼としてだけど。
「ルークの分もあるよ。またピアスにしたけど」
ルークのピアスは片方しか開いてないから用途に応じて付け替えて欲しいというと。
「アンジェのピアスはいつもつけていたいから、反対の耳も開けるよ」
と言った。
こだわりで片耳ピアスじゃなかったのかな。
「ところでアンジェ、オレ以外の男からもらったネックレスをしてるなんてどういうこと?」
ルークが怖い。
お師匠様からもらった経緯を話すと、
「アンジェの身を守るためなら仕方ないか…。でもこれからは俺以外の男からのアクセサリーはもらわないでね」
「ん、気をつける」
なんとか納得してくれたようだ。
「それにしてもオズワルド様、アンジェを危ない目に遭わせたなんて、少し話し合う必要があるな」
あなたは私の保護者ですか。
「もうマリアと散々話をしたみたいだから」
話を逸らさなければ。
「とにかく無事に帰ってきてね」
「あぁ。約束する」
「アンジェも無理しちゃダメだよ。アンジェにもしもの事があったら、オレはこの世界を呪ってしまうからね」
本気なのか冗談なのか、あいかわらずのヤンデレですな。
「わかった、私も気をつける」
人生健康が一番である。
読んでいただきましてありがとうございました。
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