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お姉様の結婚②

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします

ゴーン、ゴーン。


大聖堂の鐘が鳴って参列している私達の前に王太子と大司祭様が現れた。


いよいよだ。


私は思わず横にいた兄の手を握った。


「アンジェ…」


兄が嬉しそうにつぶやいたが、もう私の心は期待と興奮でいっぱいいっぱいだ。


その時、パイプオルガンが鳴り響き、大聖堂のドアが開いた。


お父様の横に並んで、薄いベールを被った、輝くばかりに美しいお姉様がゆっくりとバージンロードを歩いてくる。


お姉様がだんだんと近づくと実際にドレスは大聖堂のステンドグラスの光を受けてキラキラと輝いていた。


すごい。


ゆっくりと王太子殿下の元まで辿り着くとお姉様はマクシミリアン殿下の手を取った。


誓いの言葉を交わし、マクシミリアン殿下がお姉様のベールをそっと上げキスをした。


なんか泣きそう。


お姉様幸せになってください。


「2人に神の祝福を!」


大司祭様がそう言うと大聖堂が拍手に包まれ、再びパイプオルガンが鳴り響いた。


侍女さん達が撒く白い花びらの中、お姉様たちがゆっくりとバージンロードを戻っていく。


途中お姉様が私を見て微笑んでくれた。


もう涙が止まらない。


お姉様達がドアから出て行った後、そっと兄がハンカチを差し出してくれた。


「あ、ありがとう」


ついでに鼻をかむ。


「そのハンカチもう返さなくていいわ」


そう?ありがとう。


お父様を見ると、私以上に号泣していた。


自分以上に泣いている人がいると冷静になるな…。


そうしてこの国に最高の王太子妃が誕生した。


式が終わって、大人たちは結婚披露パーティに向かう。


お父様は泣きながら、お母様に連れられて行った。


私たちは社交界デビュー前なのでパーティには出席できない。


大人たちの移動が終わったら家に帰るのだ。


もっとお姉様を見たかったな…残念だ。


「アンジェ、アレン、ここにいたのか」


ルークが声をかけてきた。


次期公爵であるルークも出席していたらしい。


ロイは留守番らしいが。


「やあアレン、昨日ぶりだな」


ルークはなぜか両手で兄の左手を握った。


「お前!見てたな」


兄が手を振り解こうとする。


「ん?仲良いね」


「「よくない」」


ハモってるよ。


「アレンはおいといて、アンジェはいつもかわいいけど、今日はとびきりかわいいね」


「ありがとう。お母様が張り切って作って下さったの」


このドレスは今日のためにお母様が王都の店であつらえて下さったのだ。


薄いレモンクリーム色のドレスにはお姉様の名前のローズの刺繍が入っている。


ふわふわに広がりやすい髪はハーフアップにして、黄色いバラとグリーンのバラで飾ってもらった。


ちなみにローズの刺繍は私のリクエストだ。


「今日のアンジェを絵に描いて取っておけたらなぁ」


とルークが言うと、


「完全に同意だ」


と、兄が言った。


2人ともシスコン気味で恥ずかしい。


「ルークも正装似合ってるね。かっこいいよ」


初めて見たルークの正装姿はさらにカッコよさが際立っている。


いつも近くにいるから忘れてるけど、本当に整ってるんだなぁ。


しみじみとルークを見てると、ルークは少し赤くなって、照れたように笑った。


かわいいもあるとかズルい。


「オレは?オレもかっこいい?」


確かに兄も顔は整っている。


「お兄様もかっこいいですよ」


黙っていればね、とは口に出さないけれど。


読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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