天界大戦争
初めての試みで書いてます。
文法等むちゃくちゃかもしれませんが
楽しんで頂けたら幸いです。
光が溢れた世界
この暖かい光に溢れた場所
ここは天界
この天界でかつて行われていたこと。
それは………
ーー戦争ーー
天界に広がる建造物達が燃え上がり
辺りで数多くの天界達が剣や槍などの武器を使い
争いあっているようだ。
その様子は我々人間が思い描く平和な天界とは違い、
ーーー地獄絵図ーー
そんな争い合う天使達の中に他の天使とは
見た目が明らかに違う天使が剣をぶつけ合い
戦い合っていた。
「お前はなぜ反逆を起こした!?ーールシファー!!ーー」
ルシファーと呼ばれたこの美しい女天使。綺麗な金髪をなびかせ、
剣を振るっている。背中には6枚の羽根があり、
威厳のある白いアーマーを装備しているが戦いのせいか壊れかかっている。
「貴様は理解していないのだ。ーーミカエルよーー」
ルシファーと同様6枚の羽根がある女天使ミカエル。
綺麗な赤髪の髪をなびかせ、ルシファーの剣劇を防いでいる。
ルシファーと似たようなデザインの同色アーマーを装備している。
アーマーのデザインを見る限り、どうやら同胞だったようだ。
「神のおっしゃることは絶対だ。それに対して不満を抱き、戦争を起こすなどお前はそれでも大天使の一角か!!」
美しい顔を歪ませ怒りを露わにするミカエル。
その怒りをぶつけるように反撃の剣を振るう。
「我々はなぜ人間達へする必要のない、助けを、道標を示す必要があるのだ?人間は人間で勝手に過ごしていれば良いのだ。」
呆れるように、しかし確固たる決意のあるように言葉を返すルシファー。ミカエルの剣劇を難なく防いでいる。
天使の役目は人間達を見守り道を示し、手助けをすること。
それが古くから天界で行われてきた天使達の役目。
ルシファーとミカエルは大天使と呼ばれ、
天界にいる天使達のまとめ役をになっており、
いわゆる、階級の高い天使ということだ。
「違う!人間達は私達天使や神を信仰してくれている。その信仰があるからこそ天使がいる!」
「ふざけるな。我々天使が人間に道を示し続けてきたにも関わらず、実際はどうだ?人間など所詮私欲の塊。道を示した所で結局変わりはしない。同じように繰り返す。」
人間に対して憎悪ともとれる感情を持っているルシファー。
「わざわざ己達を苦しめ、戦い合い、殺し合う。貴様も見てきたであろう。ミカエルよ。」
いくら道を示した所で何も変わらない。
ルシファーとミカエルはこれまでに数多の
道を人間に示してきた。
人間世界の発展、生きるための知恵など、
人間にとってはとても有益なことばかりだ。
それを人々は大天使様のお告げと言い、
人々へと伝え人間世界を発展させていった。
しかし、人間世界の発展は豊かにする反面
人々は殺し合い即ち戦争を幾度となく起こした。
その理由は様々。
国家拡大、権力争い、技術力の盗みなど
私利私欲のために争う人間が現れていた。
「まるで子供のようだ。」
ルシファーは何かを悟るように呟く。
「そんな学ぶことを知らない奴らのためになぜ我々天使や神が同じ事を繰り返す必要がある。」
「ミカエルよ。そんな無意味なことをするのは天使のすることではない。天使というのは尊く気高く、崇高でないといけないのだ。」
まるでミカエルを理解させようとするかのようにルシファーは続ける。
ーー「人間との関わりが天使を汚す」ーー
ルシファーのその言葉を発した直後
ミカエルは表情を怒りに染め剣を振るっている手に
力をより込めていく。
「それは違うっ!!!」
ミカエルは叫ぶような怒り声で否定する。
ミカエルも同じく人間達を見てきた。
人間達の争いも何もかも見てきた。
確かに、私利私欲で動く人間達は数多くいる。
しかし、ミカエルは知っていた。
天使達のお告げで多くの人間達が笑顔になることを
子供も大人も老人も。
それを見ることがミカエルは嬉しかった。
自分達天使は人間達が崇拝する存在である。
だが、ミカエルは人間を良き友のように思っていた。
「人間の中にも過ちを正す人間はいる。愛を与える人間もいる。人間達全てが汚らしいように言うな!」
ミカエルの剣が少しずつルシファーを押していき、
ルシファーは少し顔を歪ませていく。
「ミカエルよ。貴様なら理解してくれると思ったのだがな。」
ミカエルの剣劇を躱し、間合いをとりルシファーは言った。
その表情はやや悲しげに曇らせた表情をしている。
「これで最後だ。」
ルシファーが右手を天に掲げるとその手に光が集まり始めた。
どうやらルシファーは最後の力を使い天術を使用するようだ。
天術は天使が使用できる魔法。攻撃・回復・補助魔法など様々だ。
言葉も無く右手を前に出すと、
大きな光のレーザーがものすごい勢いでミカエルに迫って
そのまま直撃したーーーー
天使って基本美人なイメージ。
次から人間界(主人公)視点になります。