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詩人の唄

作者: 城田 直

時にひどい悲しみに

付きまとわれている


真夜中一人で泣いてても

誰も気が付かない


電話をしたい人もなく

いても愚痴はこぼせない


強がることに慣れたから

人に弱みを見せられない


つらい人によりそって

話をたくさん聞いている


黙って人に寄り添って

たくさん話を聞いている


それでも誰も気が付かない

わたしが一人で泣いてても


それでも誰もそこにいない

一人で痛みに耐えてても


愛されることに慣れなくて

愛することさえ知らなくて


黙って人に寄り添って

たくさん話を聞いている


それでも誰も気が付かない

私は一人で泣いている


重たい荷物は捨てて行こう

光のほうに歩いていこう

重たい荷物は捨てて行こう


わたしは一人で歩いてく

てくてく自分の歩く幅

小さな足を動かして


わたしは一人で歩いてく

誰も知らないこの道を


自分が歩いたこの道を

今度は誰かが歩いてく


わたしは一人で歩いてく

誰も知らないこの道を


わたしが歩いたこの道が

誰かの歩幅で広がって


いつかはきれいな花が咲く


わたしは一人で歩いてく

連れ添う人もいないまま

わたしは一人で泣いている


だあれも知らない暗闇で

重たい荷物は捨てて行こう


光のほうへ

歩き出そう


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