俺曰く バンド部の再生
初投稿2話目です。
おかしな所もあると思いますが、
読んでくださったら幸いです。
今、俺は登校中だ。
今日は遅刻の可能性は、まずない。(まぁ、俺だからな……ははん!)
「そんなことより、昨日の女の人はいったい……」
俺は校門を通り、そのことについて考えながら歩いた。
……名前は!?
まずそこから、わからなかった。
いやまてよ…? むこうは俺のことを知っていた…となると……
「俺のファン!!?」
「あっ…」 やばい、声に出してしまった。
ちなみに今下駄箱にいるのだが、周りの奴は相当ひいている。 はずっ!
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朝っぱらから恥ずかしい思いをした俺は、周りの視線を避けつつ
やっとの思いで教室にたどり着いた……。
俺の席は、一番後ろの左端だ。
窓から差し込んでくる木漏れ日が気持ちいい、まさに最高の席ともいえる。
俺はスクールバックを机の横にかけて、いすに座る。
皆がガヤガヤと話している。こうゆう空間を見ると平和だな~って思う。
って!! そんな場合じゃなかった!!! あの女の人についてかんがえなくては!!
え~と……名前は不明、学年も組もわからない。
いや、身長が俺より低かったから俺と同じ一年か。いや待て、身長が低くても
俺より年上の人はいる。まぁ当たり前だが(ちなみに俺の身長は172cmだ)
「はぁ…」
ため息をついていると、誰かが俺の横の席に座った。
横の列は女子なのでその席に座ったのも女子だろう。
反射的に、チラッと見てみた。
髪はオレンジ色で明るそうな女のひ…と……。
(いたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)
(真横にいたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)
いた!しかもものすごく近くに!!そうと決まれば早速、昨日のことについて聞…
「ねぇ!!」
…くまでもなく向こうから話しかけて来た。(やはり明るいやつのようだ。)
「な、なんだ? いや、大体話の内容はわかってるけど…」
「てか、私のことわかってる!?」
「いや、わかるよ!昨日会ったばっかだし!!」
「じゃあ、早速本題に入るけど『お~い、席座れ~お前ら~』
話をさえぎるように教室に入ってきたのは、我がクラス1-B組の担任。
「え~とぉ、昨日は休んですまんなぁお前ら。入学式だったのに」
ほんとだよ。
「んまぁ、とにかく今年一年お前らの担任を任された佐々木 源三だ。
担当科目は物理なんでみんなよろしく~と」
(……こいつのあだ名はゲンゴロウで決まりだな)
「じゃあ自己紹介も終わったんで早速一限目始めるぞ。教科書と参考書に
名前は書いてるな~?書いてないやつはすぐ書けよ、じゃあP2ページから……」
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放課後、やっと彼女と話せた。なぜ放課後まで話せなかったかというと休み時間に
彼女の友達という名の鉄壁が張りめぐされていたからだ。
ちなみに今二人で職員室に向かっている。(でもなぜ職員室?)
「じゃあ、早速今日の朝、いや昨日のことについて話すわね」
「ああ」
「バンド部に入ってほし『ストップ』
「なによ」
「まずそこがわからないんだよ、なぜ俺がバンド部に入らなければならないんだ?」
「それは職員室に行けばわかるわ」(そうゆうことか…)
「失礼します」「失礼しまーす」
職員室のなかには7,8人の先生がいた。部屋の中にはコーヒーのいい匂いが
ただよっていた。…飲みたくなってきた、帰りに買うとしよう。
「ちょっと翔太~、何つっ立ってんの~。
はやくこっち来て~」
「ん?あぁ、わかった」
俺は小走りで彼女のほうにむかった……待て、何か重要なことを忘れている気がする。
はっ!!そういえばあいつの名前を聞いていないではないか!! 大丈夫か!俺!
彼女の元についた俺はさっそく聞いてみた。
「なぁ、お前名前ってなんていうんだっけ?」
「あぁそうね、言ってなかったわね。私は『桜木結さんよね?』
声のしたほうに目を向けると、見た目30歳くらいの綺麗な女の先生が
コーヒーをすすっていた。真横で。(またか)
「柊先生、連れてきましたよ」
「ありがとう。君が矢崎翔太君ね? はじめまして、柊朱季です。
じゃあ早速本題に入るけど、バンド部に入って欲しいのよ」
「な、なんでですか?」
「実はね、このままではバンド部は廃部になってしまうのよ。
去年入部していた3年生が卒業して、部員が0人になちゃったから……」
「は、はぁ…」
「しかもこの学校では、一度廃部になってしまった部は二度とよみがえる
ことはできないのよ」
なんと!! そんな決まりが!? この学校けっこう面倒くさいぞ!
「まぁそこでなぜあなたが選ばれたかというと、あなたのお姉さんが去年バンド部に
所属してたからなのよ」
姉貴ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! やってくれたなぁぁぁぁぁぁ!!! くそぉぅぅぅぅ!
そうか、確か俺の姉貴(矢崎 季乃花)がバンド部に所属していたというのは
聞いたことがある。確か担当は、ドラムだったっけな。
「まぁ結さんもお姉さんがバンド部だったから誘ったのよ」(軽いな、決めるの)
「じゃあそういうことだから、来週中までにあと二人部員を増やしてね」
「え、ちょっと! 俺もう入ってることになってるんですか!?」
「当たり前じゃない、じゃあ頼んだわよ」
「いや、ちょっとま『結ちゃんお願~い』
「はいは~い。ほら、さっさと行くわよ」 そ、そんなぁ……!! あんまりだよ!!
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まぁもう決まってしまった(決められた)ので、あーだこーだ言うのはやめにしよう。
とりあえず今部室に来ている。去年まで使われていたので、比較的きれいだった。
部室の中にはドラムとキーボードが置かれてあった。ドラムはたぶん姉が使っていたもの
だろう。
時刻は5時30分を少し回っていた。まわりが少し暗くなってきていた。
「なぁ、今日はここまでにしないか?」
「なによ、ここまでにしないかってまだなにもしてないじゃない」
「いや、そうだけど…、暗くなってきたし…」
結が窓から外を見る。太陽が沈みかけていた。
「そう、ね。……じゃあ帰ろうか」
「そうしよう、あ、鍵は俺が持っていくよ」
「あ、そう? ありがとう」
「じゃあな」
「うん、ばいばい」
はぁ、入部することになっちまったよ……。あ、そういえば入部届け出してないや。
明日出すとするか。
ダメ出しでもいいので感想お願いします。
アドバイスをくれるとなおうれしいです。