友達からのプレゼント【道下シリーズ】
「もしもし先生?また道下ですけど」
「またってお前なあ。今日はどうした」
「眼鏡をなくしちゃって――」
「眼鏡をなくしたのは4回目だなあ。学校にこい」
「……調子が悪くて学校どころじゃないんですよ」
「お前がか?」
「いえ」
「家族か。それは大変だな。症状は?」
「熱がすごく高いんです」
「39.2じゃないだろうな?」
「もっと高いんです」
「ちなみに単位は℃だろうな?」
「もちろんです。それに顔も真っ青で。友達からもらったプレゼントが悪かったのかも」
「食中毒か?かかりつけの先生には診せたのか?」
「はい。先生に診てもらったのに、異常は見つからなかったって」
「異常なしなのに調子が悪いままか」
「そうなんです。心配だから私が側にいてあげないと」
「嘘はついてないんだな?」
「もちろんです。眼鏡越しの私の目を見てください!」
「……まあいい、そんなに具合が悪いならしっかりと看病するように。お大事に」
「はぁい〜」
「ったく。道下のやつ本当に家族が体調不良なんだろうな。さて、パソコンで仕事を……なんだ、セキュリティソフトの定期スキャンか。最近は何かと物騒だしな……ん?」
「ふわぁ~先生どうしたんですか?また連絡してきて。寝るところだったんですけど」
「道下、知ってるか?」
「……知らないことにはできないですか?」
「この世の中にはな、ウイルスというものがあるんだ」
「……学校に行きます」




