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道下シリーズ

友達からのプレゼント【道下シリーズ】

掲載日:2026/06/01

「もしもし先生?また道下ですけど」

「またってお前なあ。今日はどうした」

「眼鏡をなくしちゃって――」

「眼鏡をなくしたのは4回目だなあ。学校にこい」

「……調子が悪くて学校どころじゃないんですよ」

「お前がか?」

「いえ」

「家族か。それは大変だな。症状は?」

「熱がすごく高いんです」

「39.2じゃないだろうな?」

「もっと高いんです」

「ちなみに単位は℃だろうな?」

「もちろんです。それに顔も真っ青で。友達からもらったプレゼントが悪かったのかも」

「食中毒か?かかりつけの先生には診せたのか?」

「はい。先生に診てもらったのに、異常は見つからなかったって」

「異常なしなのに調子が悪いままか」

「そうなんです。心配だから私が側にいてあげないと」

「嘘はついてないんだな?」

「もちろんです。眼鏡越しの私の目を見てください!」

「……まあいい、そんなに具合が悪いならしっかりと看病するように。お大事に」

「はぁい〜」

「ったく。道下のやつ本当に家族が体調不良なんだろうな。さて、パソコンで仕事を……なんだ、セキュリティソフトの定期スキャンか。最近は何かと物騒だしな……ん?」

「ふわぁ~先生どうしたんですか?また連絡してきて。寝るところだったんですけど」

「道下、知ってるか?」

「……知らないことにはできないですか?」

「この世の中にはな、ウイルスというものがあるんだ」

「……学校に行きます」

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