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当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!  作者: 犬丸 大福
幼少期

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8/44

元気になりました

3日も経てば体のこわばりがとれ、お医者様からも、無理しないなら歩いて大丈夫でしょう、というお言葉を頂いたので、今日からベットを離れられます。

ただ一人、ベットで寝てるだけって、幼児にはツラい。

ってか、よく幼児を一人にしといたな?!と、若干の驚きと共に、私の扱いの悪さを目の当たりにしたわけで。

一応、お父様には、私が怪我をして寝込んでいると報告はしたらしい。

そうしたら、私が動けないなら、たいした世話など必要ないだろうから、アンはお兄様についているように、とお父様に命令されたらしい。

アンが、私から離れる事を、不甲斐ない使用人で申し訳ないと謝りながら、教えてくれた。

アンは悪くないけどさ、ないんだけどさ、


怪我した幼児を一人で放置させる親ってどうよ?!!


いやぁ、前世の記憶を思い出してなかったら、ただの4歳児にこの境遇は耐えられなかったろうなぁ、なんて、軽く現実逃避しながらも、私達の背景を早急に知らなければ、とマジで思った3日間だった。


まぁ、動いていい許可も出た事だし、とりあえず、書庫に行って、文字が読めるのかどうかの確認と、読めるなら、我が家の歴史なんかを調べてみようかしら、と、ベットから降りようとした時、バーンと扉が開いて、お兄様がタックルしてきて、私は再びベットに転がる事になった。


「ディ、動いていいとお医者様から聞いたよ。体はもう全然辛くないの?

ってか、なんで一人?一人でベットから降りようとしてるの?え、ディの侍女は何してるの?」

お兄様は、私に抱きつきながらも、最後は声を荒らげながら、後ろから付いてきた男性に声をかけた。


「お嬢様には、まだ侍女がついておりません」

「は?!」

「アンが乳母としてついておりますれば…」

「はぁぁぁぁ?!アンしか居ないって、どーゆー事?!」

「旦那様の方針でし……」「はぁぁぁぁ?!!あんのクソオヤジ、ぜってぇシメ…」「おぼっちゃま!!それ以上はなりません!!」

「アン……」

「おぼっちゃまが悔しいのは分かりますが、おぼっちゃま達はまだ子供なのです。親の庇護が必要な…」

「庇護も、養育もしてもらっていない!育ててくれたのは、屋敷の者達だ!親達ではない!!」

「おぼっちゃま……」

「ゴメンね、ディ、僕にもっと力があれば、ディも守れるのに、ゴメンね、ディ、ディ…」

ぐりぐりと私に頭をこすりつけ抱きついてるお兄さまをそっと離し、


「お兄様は、何も悪くありません。

お兄様がいなければ、私はとっくにおかしくなっています。

お兄様、私はお兄様の妹で幸せです。

ですから、どうか、私にも教えてくださいませ。

お兄様が、戦っているもの、私にも分けてくださいませ。何も知らずに居るのが辛いのです」

目を見ながら言う。


「ディ、ディは僕の妹なんだ、たった一人の家族なんだ。僕が守りたいんだ」


「お兄様、私もお兄様が一番大事です。お兄様が私を守りたいと思ってくれてるけれど、私はお兄様の隣に立ちたい。お兄様のお役に立ちたい。私では足手まといですか、お兄様のように、完璧でない私では、お兄様と一緒に居られませんか。何を努力すればいいですか。お兄様、お願い、遠くへ行かないで、行くなら一緒に連れてって、わだ、わだじを置いて、い、い"か"な"い"て"ぇぇぇ」


そう言って私は、結局お兄様にすがり付いて泣き出してしまった。


「ディ、ディ、置いていかない、一緒だよ、ディに嫌な思いをさせたくなかったけど、そうだね、ディはこんなに分かっているんだもの、知らないって不安だよね。

僕の知ってる範囲で教えるよ。どんだけうちの親がクズ「おぼっちゃま?!!」いや、ディには知る権利がある」


そしてお兄様は話してくれたのだ。




うちの両親のクズっぷりを。

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