センバが怒ると国が揺れる
ヒサギ様般若事変が起きた翌日からは学園に行かなかった。
その間、フーティ様達宛にお手紙を書いてセリに渡して貰ったり、
チィちゃんと訓練したり、チィちゃんに淑女教育のお手本を見せたり、
ライ様が決闘は任せろ、と意気込んで来たり
フーティ様から、
家の事情で学園に来ないのを、人の話を聞かなくなった殿下は、双子は怖じけづいて来ないと吹聴しはじめたけど、別の噂の方が優勢で、殿下はあんまり信じられてない、だって前回大人相手に普通に勝ってるから、とお手紙貰ったり。
そんな感じで過ごした一週間。週末にセイラー夫人がやって来た。
「リオ君!リアちゃん!今度こそ、貴方達はうちの子になるのよ!!」
お屋敷に着くなり、夫人はそう言って私達を抱きしめた。
「なんか、クズのあんぽんたんが、そうとうやらかしてるって聞いたのよ。
でもそのお陰で貴方達はうちの子になるのなら、結果良ければすべて良し!!!
後は任せて頂戴な。
さぁさぁ、出陣よ!!!」
「夫人!辺境からわざわざありがとうございます。
長旅、お疲れですよね?!出陣って、戦ですか?!着いたばかりですよ?!」
夫人に抱きしめられて、ちょっと顔の赤いお兄様が宥めます。
「お母様、戦闘準備ですか!イチイは何を破壊しますか!」
「イチイ!ステイ!!」
チィちゃんは気をつけの姿勢でピタっと止まり、キラキラした目でお兄様を見つめます。
ヨシヨシって、お兄様、チィちゃんの調教順調なようですね?
「まぁ、私はセンバほどの体力は無いものねぇ。
疲れていて、成果をもぎ取れなかったなんて悔やんでも悔やみ切れないものね。
今日は1日休みましょう。
明日から、ベストコンディションで挑むわ!
そうねせっかく久しぶりなんですもの、今晩の夕食は皆で頂きましょうね」
綺麗な笑みで、夫人は、私達とチィちゃんの頭を撫でてくれました。
その日の夕食は皆で楽しく頂き、
チィちゃんが属性魔法が出せるようになった話で夫人は咳き込んだり
ホネマントが居なくなった話で夫人は考え込んだり
そもそもがイーリー様が瘴気に捕らわれた話で、もんのすっごく夫人の眉間にシワがよったり。
「リオ君、案件が大渋滞してるわ?夕食後部屋に来てくれる?」
夫人がお兄様を呼び出す事に。
あら、楽しい夕食はどこ行ったのかしら?
翌日、朝から夫人は出掛けて行き、
私達は相変わらずお屋敷に籠る日々。
まぁ、お兄様もチィちゃんも居るし、訓練も出来るし、お勉強も出来るしなんの問題も不便も不都合もなく、私は過ごして居たのだけれど、お兄様はどうなのかしら?
「いやぁ!仕事に追われない日々って、こんなに素晴らしかったんだね!!
ハーッハッハ!!仕事に忙殺されろ、ギャリクソン!!!
ディの言った通りだったね!未来の日々より今の充実!
こんなにディと一緒に穏やかに過ごせるなんて、センバ様サマだね!
夫人やヒサギ様に感謝しなきゃ!」
お兄様が幸せそうなら、排泄物の二大巨頭がこれからどうなるか、考えなくて良いですね。
あ、でも、ナターリエやアン達は大丈夫かしら?
「あー、そうね、一応忘れてないか、伝言だけ頼もうか。サンショウ!伝えて貰える?」
「承知しました」
「あとは、決闘騒ぎ、どうすっかなぁ。殿下、騒ぎが収まるまで諦めてくんねぇのかな?
あくまでもするっていうなら、
こっちはライ様っていう最終兵器の投入になるんだけどなぁ?
俺は面白いから良いんだけど。
あ、でも殿下がボッコボッコになる姿、見れないから楽しくないか」
あ、それ、私も見たかったカモ。
チィ シラヌイが出たら、ボコボコどころが、一撃で終わりますよ?
リオリア アッ!!!!
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