こんなところで有名だった
先生のアナウンスが入ります。
「少々、協議をします。
エアトル君、それから決闘代理人の方、こちらまで来てください」
地味に、私も向かって良いかしら?
「おっと、エアトル嬢もいらっしゃいました?
さて、どうしましょう、我々としては、来週にでも再開催とし、それまでにエアトル君が決闘代理人を立てる、という方向がいいと思うのですが」
先生が無難な修正案を提示してくれますが、お兄様が渋い顔です。
代理人ですよねぇ、ええ、わかります。
「やっぱり、代理人を立てられないんだな!!」
なんか殿下が嬉しそうなのが、ムカつきますわ。
なので、
「あのーー、発言、よろしいでしょうか?」
「どうしました、エアトル嬢?」
「お兄様の口からは言いづらそうなので、代わりに申しあげてもよろしいでしょうか?」
「はい?なんでしょう?」
「もし、お兄様が決闘代理人を立てるとしたら、私の婚約者が立つと思うんです。
そうなると、100%、私達が勝ってしまいますが、よろしいですか?」
「「は?」」
「100%なんて、そんなことあるわけないだろう!!」
先生方は不思議そうに、殿下はキャンキャン吠えてますが続けます。
「いやでも、代理人の方は、絶対辞退すると思いますわよ?」
私の言葉に、お兄様がウンウンとうなずいています。
「…え?どなたが立つんでしょう?」
先生が聞いてきます。
「…シラヌイ・センバ様です」
「「100%勝ち、ですな!」」「辞退します」
魔法科、騎士科の先生も声が揃いました。
代理人の方、顔をひきつらせながら「センバは無理です、センバは」と即答でしたわ。
なんだよ、誰だよソイツは!って殿下が地団駄踏んでますが、無視です。
「ちなみに、代理人の方、魔物討伐とかって、しますか?」
「はい、それで生計を立ててます」
「なら、このまま、私と代理人の方で試合をするのは如何でしょう?
私は、領地で魔物討伐も経験済みですので、
シラヌイ様をこの場に出させてしまうよりも自分で戦いたいです。
対人戦でどのくらい通用するのか、胸を貸して頂けるとありがたいです」
「ま、魔物討伐経験済みだと…」
殿下が顔を青くしてますわ。
「ですが、このままだと、殿下の方の評判が下がると思うので「なんでだ?!」
あとでバストン様にでも聞けよ。
ハンデを頂くってことで、
殿下側が勝った場合の条件を、
殿下に従う、から
殿下のお願いを1つ、エアトル侯爵家の双子が可能な限り叶える、に変えて頂けるとありがたいです」
とお兄様が言うと、
「1つだと?!せめて3つだろう!!」「欲張りすぎだろ!」
お兄様、殿下に容赦がなくなってきましたわ。
すると、あのニヤニヤ笑いの男子生徒がこそっと殿下に囁きます。
変な入れ知恵は、コイツか?!実家、まだ残ってましたの?!
「よし、わかった、1つにしてやろう!」
殿下にもニヤニヤ笑いがうつってます。
朱に染まればなんとやら、って染まるの早すぎません?
そんなこんなで先生のアナウンスが入ります。
「大変長らくお待たせしました。
決闘ですが、このまま、エアトル君と代理人で行います」
「「「「キャーーー!!」」」」「「「ワーーーーーーーーー!!」」」
会場から悲鳴とも歓声ともつかない声があがります。
「静粛に願います。
ただし、ハンデとして、というか、エアトル君より条件の変更の申請があり、それを殿下が受理されました。
殿下側が勝利した場合
殿下に従う、から
殿下のお願いを1つ、エアトル侯爵家の双子が可能な限り叶える、に変更になりました。
他の変更はありません。
では、両者、互いに定位置まで下がって下さい。
健闘を祈ります、始め!!」
「宜しくお願いします!!全力でいきます!!」
「ああ、こちらも手加減しない!!」
いよいよお兄様の試合が始まります。
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