ふっきりましょう、そうしましょう!
今回、短いです。
「で、グズの製造元の侯爵は、いまだに領地の立て直しだ、っつって領地から出てこないし、こっちには無関心。
金は入って来てるから、どうでもいいんだろうよ」
「それが、おぼっちゃま……」
セバスが申し訳なさそうに切り出してくる。
「え?何かあったの?」
「侯爵である大旦那様が、最近、少々お身体の具合が悪くなって来ていると仰せでして…。
大旦那様も旦那様には領地の事を任せられると思ってないらしく、どうせ継ぐのはおぼっちゃまだから、という事で、早めにおぼっちゃまの教育に領地の事も足せと言い出しまして…」
「ねぇ、自分の息子の不出来さを、まともに教育しなかったツケを、
4歳児に押し付けるって、なんなの?
4歳児って、分かってて言ってるのかね?幼児で過労死ってあると思う?」
「えぇ、お兄様、過労死あると思いますわ。
……ねぇ、お兄様、もう、どうでも良くないですか?
だって、誰も彼も私達を道具や駒として扱うんですもの。
〝家族〞は、私達二人だけで十分ではないですか?
他に必要ですか?
えぇ、そうですわ、私、決めましたわ!!
お兄様と私で領地を牛耳って、味方を増やして、排泄物両親を排除して、
〝家族〞二人で幸せになりましょう!!」
「あぁ、なるほど、さすが僕のディだ。
そうだよ、アイツらなんて、要らないよね。
領地がある。爵位もいずれ継ぐ。
そうだね、二人でいれば良いよね。
あ、屋敷の者達も僕達を育ててくれたからね、僕達は貴族だ。きちんと義務は果たさなきゃ。
そうだよ、この範囲で十分じゃないか。二人で幸せになろう!
よし、そのための準備だと思えば、仕事も苦じゃないかな。
(…ああぁ、中飛ばしで爵位って継げるのか確認しなきゃ。クソ親父が爵位継いだら、それこそ手放さないだろうし、僕達は、体の良い奴隷だ。忙しくなる。でもディと僕の未来のためだ)」
お兄様が最後、ゴニョゴニョとつぶやいているが、聞き取れない。
「…お兄様?言いたい事がおありなら、私、キチンとお聞きしますわよ?
それに、私、お手伝い致しますわ!教えてくださいませ!お兄様のための努力なら、惜しみませんわ!!」
そうよ、私達を、省みる事すらしないのなら
こっちだって、ポイっとふっきってしまっても、構わないのではなくて?
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