カタオモイ
電車は鉄橋を渡っている。窓を見ると、辺りはオレンジの断面みたいに鮮やかな夕焼けで満たされた。太陽の一筋の光が窓を突き抜けて車内へ差し込む。眩しい、そしてスマホの画面が見えない。
今日は4人で、一日中遊園地で遊んできた。今はそこから帰る途中で、電車の中が少し混んでいたのでグループLINEで会話している。
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以下ライン画面
大翔『朝から遊び尽くしたわー』
日向 『まじでtかrたえ〜』
大翔 『え?何言ってんの?ww』
日向『やばーい誤字ってたw』
『あのボール投げるやつまじで手が死んだww』
絵里『それな』
俺 『ニンニク痛えぐいわ』
大翔 『筋肉痛だろwwwwwwwwwwwww』
絵里 『ニンニク痛wwww』
陽向 『お前の誤字の方がやばいだろwww』
大翔『あ、松ヶ丘駅ついたから降りるわ』
絵里 『おつ〜』
日向 『じゃねー』
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電車はどんどん進んでいく。
やがて絵里もおりて、陽向と二人になった。
その頃になるとLINEのトークも落ち着いてきた。
降りるまであと5駅あり、まだ10分以上ある。
俺は目を瞑った。疲れたこともあってすぐに寝ついた。
数分経った頃、突然体にビクッとした感覚が走った。
驚いて目を開けて前も見ても、特に変な様子はなかった。
気のせいかと思って再び目を瞑ったが、またビクッとした。またこの感覚はどうも右肩から来てるような感じがした。
そこで右横をみると、陽向が寝たまま俺に寄りかかろうとしてきているのがわかった。
気のせいだろうか、なんか心拍数が速くなった気がする。そしてまた"トン"と、陽向の肩が俺の肩に触れる。するとまた、俺の心拍数が速くなった。
同時に俺は俺のことがよくわからなくなった。陽向に恋心を抱いたことは一度もなかったからだ。
しかしそうこう考えていると、また陽向の肩が俺の肩に触れる。また心の中に、ジーンと温かいなにかが伝わってくる。
陽向の肩は、服を介して伝わっただけだが、なぜか温かみを感じた。そして陽向の肩の輪郭がはっきりと伝わってきた。鳥肌が立った。
電車が止まった。少し揺れた。その揺れで陽向の肩は俺から離れた。不思議な感覚から解放されたことに安堵した俺と、もう少しだけ続いてほしかったなと言う一抹の望みをもう俺がいた。
結局その後なにも特におこらず、最寄り駅についたら陽向に「じゃあね〜」と言って降りた。
そしてこの日のようなことは2度と起きなかったー。
しかし、いつまで経っても鮮明に覚えている、陽向の肩の輪郭を。
俺はあの時陽向に片想いしていたのだろうか_______。
◎あとがき◎
はじめまして。叶木/Kanokiと申します。こちらの「カタオモイ」と言う作品を最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
初投稿用に事前に仕立ててあった短編作品ということもあり、短編どころか、"超短編"とも言えるくらい短くなってしまいました。
また、この作品は私が人生で初めて描いた小説なので、文章表現が拙い箇所があるかもしれません。
心情描写等の方法で、もし改善するべき点などがございましたら、アドバイスしていただけると幸いです。(登場人物の名前が気に食わない等のご指摘はご遠慮願います。)
今後も「日常にある何気ない一コマ」を小説にしていこうと思います。
皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。
2026.3.1 Kanoki




