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襲撃①

 わたしはあと一週間ほどでこの牢を出ていいらしい。

 その間にハギに質問をして情報を集めた。

 わたしは80年もの間眠っていたらしい。

 わたしが死んだ直後に「世界の穴」と呼ばれる謎のゲートが開くようになり世界中の全ての人間は異能を持って生まれてくるようになったり、別世界からやってくる異世界人や転生者が現れるようになったようだ。

 その影響でわたしを追い詰めた聖教会の奴らは異能の力を独占することで当時は王族と同等以上の権力をもっていたが、今は王国に吸収され王国騎士団の一つになってしまったようだ。

 吸血鬼はというと、吸血鬼にはわたしが血を吸って吸血鬼化させた元から自我を持っていて仲間を増やせる正真正銘の吸血鬼と人間の心臓とわたしの灰を使ってつくりってわたしが支配していた戦争中に大量生産した吸血鬼の紛い物がいるのだが、紛い物のは残っているようだったが魔物化しているらしく、かつてのわたしの部下達は一匹残らず殺られたようだ。

 つまりわたしの仲間はこの時代にいない。

 吸血鬼とバレたら即殺されるし、かといってわたし一人で街の外へ出ると魔物に殺されるのがオチだ。

 こりゃあ、人間のふりして街で力を蓄えるしかないか?

 まあ、あと数日でここから出られるんだしその先のことは実際に街の様子を確認してからでいいか。

 することもないので牢の硬いベットに寝転がり目を閉じる。

 吸血鬼は夜目が効くが睡眠も大事なのだ。

 すぐに睡魔が襲ってくる。

 牢の食事は血をあまり採れないがうまかった。

 この食事ももうすぐでお別れか...

 ん?上がやけに騒がしいな、何かあったのか?

 牢の監視をしていた騎士たちが慌ただしく動き始め、どこかへ行ってしまった。

 それと入れ違うようにハギが入ってくる。

「時間がないので詳しい説明はできませんが、なるべく遠くへ逃げてください。あなたの無事を祈っています。」

 そう言って牢の鍵を開けて他の騎士と同じようにどこかへ行ってしまう。

 これは相当まずい事態なのか?

 嫌な予感がする。

 外へ出て街の様子をみると、人っ子一人いない。

 状況を把握したいので騒ぎのする方へ向かってみると道中にネズミやネコ、人間の死骸が転がっている。

 街の細い道を抜け、開けた場所に出る。

 

 そこにあったのは開いた「世界の穴」と、そこから湧き出ている魔物と戦う騎士団だった。

 

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