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秘密のJKS会

「皆さん、お集まりですね」

 議長と思われる女性が部屋に集まった面々を確認しながら声を発した。

「最初に、今回から新しい仲間が増えましたので、紹介させていただきます」


 女の声に促され、椅子から立ち上がり挨拶を始めたのは、一人の若い男である。

 男の左右には、同じ年代の二人の男。


「私は、Eランクパーティー『緑の風人』でリーダーを務めさせていただいておりますチェットラと申します。この二人は、同じパーティーのチェトス、チェラル。この会に入れていただきました事、嬉しく思います」

「チェラルです。よろしくお願いします」

「チェトスだ。よろしく」


「お三方は、ターゲットであるJとパーティーを組んでおられました。その件についても後ほど報告をさせていただきます。それでは、進行役と変わります」


「今回の進行係を仰せつかりました『橙の麗人』のサリファンです」

 ショートヘアの女性が挨拶をする。

「第一議題。『J目撃情報』。皆様、挙手の上、発現願います」


「ハイ!」

「どうぞ」

「市内警備兵キャスティローテです。先週二の日、Jが女性と甘味処に入って行くのを目撃しました」


「「「は?」」」

「誰?」

「私も行きたい!」

「殺す……」

「抜け駆け?」


「皆さん、静粛に。発言は、挙手の後で願います」

「ハイ!」

「どうぞ、議長」

「はい、その件につきましては、調査が済んでおります。同行者は、危険度Cカリハ。危険度はありますが、ジャクダウとの待ち合わせ、三人での茶会であったようです。カリハは、ジャクダウが居ると危険度がE以下になりますので、問題はございません」

「「「流石、議長」」」

「ハイ!」

「どうぞ」

「Jは、何を注文したのですか?甘い物が好きなのですか?」

「その質問につきましては、第二議題『Jの嗜好』と被りますので、進行役判断で飛ばします」

「「「はい」」」

「その他の目撃情報は、ございませんか」


「ハイ!」

「どうぞ」

「『灼牙』でポーターをしているポリトトマッセです。私はポーターという役割上、食料の買出しをするんですが、八百屋に出入りするJをよく見るのです……」

「ハイ!」

「『緑の風人』チェラルさん。今の件に付随する内容ですか?」

「ハイ」

「どうぞ」

「ジャム、ここではJと言うべきですか。彼は、クエストに自作の弁当を持って来ていたんで、その材料じゃないですか?」


「弁当男子?」

「言ってくれれば、私が作るのに〜」

「どんな弁当?」

「あっ、それ気になる〜」


「皆さん、静粛に。確かに気になる情報です。他に目撃情報がないようでしたら、進行役判断で第二議題に移りますが」


「あっ、すいません」

「どうぞ」

「冒険者ギルドで給仕をしていますウェイルタです。おそらく、その八百屋は、『トールス青果店』だと思います。それでですね、その『トールス青果店』の店主夫人より、この会合に参加したいとの意向がありました。私の判断では許可できなかったので、議長の判断を仰いでからと伝えています。宜しければ、次回から参加させてもよろしいでしょうか?」

「ハイ!」

「どうぞ」

「議長判断で、許可します」


「他には宜しいですか?…………第二議題に移ります」

「「「「「異議なし」」」」」

「第二議題『Jの嗜好』。進行役判断で申し訳ございませんが、先程の弁当の件から始めたいと思います。チェラルさん、お願いいたします」


「はい。基本的にJの弁当は、草、野菜メインのようでした。色としては、緑、赤、黄色。量も少量。ダイエット中の女の子のような食事という感じ」

「ああ、それは俺も思った。それをモシャモシャと小動物みたいに食べてたろ。何ていうか、可愛い──」

「チェトスさん。うらやま……、いや、可愛いは決まってま……、いや、発言は挙手の上で願います」

「あ、すまん」

「でも、可愛かったのですね」

「ああ、めちゃくちゃ可愛い」

「議長。チェトスさん、発言は──」

「肉は?肉は食べないの?」

「あっ、私も知りたい!」

「ああ、Jのお肉……」


「皆さん、落ち着いてください。そこにつきましては、私も気になっております。『緑の風人』代表として、チェットラさん説明を願います」

「わかりました。私も野菜ばかりを食しているので、気になり、聞いたことがあります。肉は好きらしいのですが、どうも、幼少期から肉や味の濃い物を食べる機会が無かったらしく、量が食べられないようです」

「えっ、味の濃い物も!」

「スイーツは?スイーツも食べられないの?」

「はい。極端に甘い物や酸っぱい物も駄目みたいです。野草等の苦い物は平気らしいのですが、好みかと言うと、そうではないようです。」

「野草?」

「野草を喰む小兎J」

「萌える。それ萌える」

「で、スプーン一匙のスイーツ」

「『はい、あ~ん』って、あ〜〜」

「皆さん、落ち着いてください!議長もほら、落ち着いて!第三議題の『Jがジャクダウとバーティーを組むことになった。街を出たらどうしよう』に移りますよ!」



 こうして、アンナ議長率いる『(J)ジャムくん(K)可愛いは(S)正義の会』の何回目かも分からない会合は、進んでいく。







【昊ノ燈です】


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