ジャムと『緑の風人』
冒険者登録をしてから一ヶ月。
僕は、Eランク冒険者パーティー『緑の風人』と一緒にいた。
『緑の風人』は、男性三人組のパーティーで、前衛二人、後衛一人。
Gランクになった冒険者は、DかEランクの冒険者と組んで、一ヶ月間冒険のイロハを教えてもらうのが慣わしらしく。僕は、アンナさんから『緑の風人』を紹介された。当然、預かる方もクエスト扱いになるので、両方win-winの関係。
「はい、これで一月が経ちましたので、『緑の風人』との臨時パーティーは、解消となります」
アンナの声。
「なあ、ジャム。このまま俺らと組まないか?」
言ってくれたのは、『緑の風人』リーダーのチェットラ。
「何言ってんの!ジャムくんは、私達の『橙の麗人』に入るんだから」
「はぁ?あなたのところ女ばかり四人じゃないですか。ジャムくんは、駄目です」
僕の意向を聞かず、何故かムキになって拒否するアンナさん。
「ジャムくん。ギルドで働いてみるきない?」
「アンナ!将来有望な新人冒険者に何言ってんの」
何か、騒がしくなってきた。
多分、僕が中心の筈なんだけど…………僕を除いて話が進んでいる。
「ジャム。あんたジャクダウと組みな」
命令口調で話しを終わらせたのは、ラチェア。
「本当は、あんたを拾った私等が面倒みたほうが良いんだろうけどさ、ちょっとヤバメな仕事が入って、あんたを連れてけないんだよ。ジャクダウもそろそろ動くらしいし、奴、前衛で、ほぼソロみたいなもんだろ。年齢も同じだしね」
僕は、ジャクダウ、カリハとパーティーを組むことになった。
なんか、アンナがブツブツ言ってたけど…………。
◇◇◇◇◇
新人冒険者同行レポート(一ヶ月)
記入者:チェットラ(緑の風人リーダー)
・薬草採取 21件
・食肉狩猟 4件
(ホーンラビット 28匹)
(ジャイアントボア 2頭)
・商人護穎 1件[片道]
(二泊三日 野営)
コメント
・体力が無く、長距離の移動に難を感じるが、一生懸命さには好感がもてる。
・短剣での防御に傾注している為、武器による近接戦闘に期待できないが、特殊技術である魔法陣による物理攻撃でカバーできるものと考える。
・魔法陣による物理攻撃は中距離に有効であるが、動きが直線的な為、遠距離には不向き。
・ザフス戦にも使用された、雷属性の魔法陣は、直接触れないと効果が発しないようであるが、ホーンラビット等の小型生物の捕獲に効果をみせた。
・とにかく、可愛い。
【昊ノ燈です】
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