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X03 たのしいおべんきょー おーちゃんと編

設定げろげろ回


1.《ウォードレス》の仕様、基礎項目あれこれ

2.第久文明圏について

3.ネミアとリガヴィ少佐のパイロット適性の違い

「はい、それでは本日の座学を始めましょうお嬢様。講師は僭越ながらわたしオーガストが勤めさせていただきます」

「はい、よろしくお願いします。……ところでその格好も様式美、ってやつ?」

「その通りでございます」


 まぁ……ボディラインがはっきり出るスーツ姿、すらりとしつつも質感のありそうな美脚、それを包む黒ストッキング。そしていつものゴーグルはどこへやら、伊達眼鏡まで着けて……ぶっちゃけエロいです。

 あ、お義姉様が首から上を真っ赤にしています。この文明圏じゃ娼婦の方々でもあんな格好しないでしょうから。ランク的には痴女レベルでしょうか。


「そこは置いておきましょう、さてそれでは……少佐からいただいた資料を展開してください。そこのP28を検索して……はい、それでは解説を開始しましょう」

「はい、お願いします。……《ウォードレス》の製作思想とそのコンセプト、ですか」

「それの前提として、元々の雛形である『ファッションドール着せ替え人形』シリーズにも触れておきましょう。基礎構造は《ウォードレス》で理解していただけているでしょうが、機体基部のフレームを統一化、外装等を換装する仕様にて汎用性と局地対応を両立させた第久文明圏の傑作機です」

「へぇー、って他にも種類あったの?」

「他の文明圏にはあるようでしたが、第久文明圏では採用されませんでした」


 …


「《ウォードレス》は主に脳波検知と体幹同調を組み合わせた形式に加え、後述する『キューブ』の機能により精神とのリンクを試験的に導入。思念による操作が加わり、三種の操作形式を複合して採用されました」

「ん、でも普段は体幹同調って使ってないですよね?」

「それはお嬢様の身体操作能力が一般兵士基準を満たしていないため、また、逆に思念操作感度が並外れて高いためですね。これは通常ではありえない程の精神領域をお持ちであることも関与しているものと推測されます」


 ふぇー、少佐さんにも言われてましたがそこまでぼくの脳内居住区はだだっ広いのですか。……これ以上増えませんよね?


「そこはまあ気にしても仕方ないかと。話を戻しまして、《ウォードレス》の設計思想に入りましょう。元は軍のある将校が発注した、単独での作戦行動を主眼とした外装を作成・調整等を行っていた部署に、あのキチ……スドウ博士が独自に開発したと思われる基部フレーム、《ウンディズ》を持ち込んだため、単機運用型特殊実験機として産声を上げたのが《ウォードレス》です」


 キチって……いちおーはおーちゃんのママさんに当たる方だと思うのですが。でもまぁそこらへんはまたの機会に、という事で次に進みましょう。ぺらり


「実験機、とは冠しておりますがぶっちゃけると発注者将校と馬鹿共職人の変態趣味丸出しの特攻兵器ワンオフ機ですね」

「おーちゃん、言い方」

「……こほん、続けます。機体の仕様上、当初単機での一撃離脱による強襲及び撹乱を目的としておりましたが、《ウンディズ》を基部フレームに採用した事によりエネルギー問題の改善及び空間操作等の付随機能が判明した事で、より広域的な作戦行動が可能となりました。その際職人共及びスドウ博士が様々な機能をこれでもかと盛りつけたのが現在の《ウォードレス》でございます」

「じゃあお義姉様の[Type-M]とかも盛り盛りされたものだったのですか」

「わかりません」


 ふぇっ?


「実は《引き継ぎ》を行った辺りから、従来の機能とは明らかに異なる部分が何点も見受けられまして。ご丁寧にマスク処理までされており、特定の条件をクリアしないと開示されない仕様となっております」

「うわぁなんてめんどくさい仕様」

「……その仕様の大元はお嬢様なのですが」

「ぼくむずかしいことわかんないのです」

「   」


 にぎゃあぁいきなり鷲掴みぃい!? おーちゃんタンマタンマぁあぅん!?


 …


「ともあれ、現在の《ウォードレス》は本来のカタログスペックからは大幅に逸脱してしまっているのが現状となります。ここまではよろしいでしょうか」

「はい……あうぅ、あぶなく中身が出ちゃうところでした」

「アイアンクローよりも手ぶらの方がお望みでしたか?」

「えーと次のページっと」

「では次回という事で……次は第久文明圏の概要とこの星惑星についてですか。」



































































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