狼の噂
ある日のこと、隣街で狼が現れたという噂が村中に流れました。
秋兎は無理やり恵を連れ出し、繁華街に行きました。
二人はカフェに入りました。
それぞれ、頼みました。
「ね~…恵、最近すごいよね狼の噂…」
「あぁ…ほとんど、がせだがな」
そう、狼の噂は一人歩きですごいことになっていました。
人を食べた
狼は狼人間だった
夜な夜なに子供を連れ去る
ここまではまだいい方でした。
幼児を連れ出し、身の代金を奪う
老若男女の全てを狙う守備範囲バリ広のストーカー
サドとマゾだらけ変態ヤクザ集団
子ども好き過ぎて連れ去り、弄んだ後飽き足ら悲惨な最後が待っている
狼は本当は人間のふりした腐ったオヤジ
宇宙から来た○○○人だ
異界からきたヒーロー
魔法を使ってある町を燃やしたある一国の王
金や宝、男に目がないオカマ
残虐行為を楽しむ○○一家
狼は幽霊で気になった者は冥府へいざない一生戻って来れない
などなどありました。
特になぜか子供に関わる内容でした。
「本当…バカげてる」
「今回は秋兎に賛成」
先ほども路頭を歩いていた時も、
「狼がまた子供を連れ去ってお金を奪い、子供やその子どもの家族まで食べたそうよ~」
「昨夜、狼が他の町に現れて宝石や骨董品を盗んだらしいぜ」
と、
さまざまな話し合いを二人は聞きました。
ちなみに二人は、恵はカフェオレとチーズケーキ、秋兎はクリームソーダとパフェを頼みました。