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He finally won recognition.

シャドウ ー認めるー

作者: こりゆ

よろしくお願いいたします。

日々過ごしているとなんだかうまくいくときと、なんだか知らないけどうまくいかない時がある。


うまくいく時は、毎日がハッピーだ!ってオーラを垂れ流すくらいの勢いだ。



反対にうまくいかなくなるとやればやる程墓穴を掘ることが多くなる。



うまくいかないのはあの人の責任だ!

うまくいかないのはあぁいうことがあったから!


とにかく自分の責任ではないと心は主張する。


口からは絶対に出さない。

人の責任にするな!と後から罪悪感に苛まれる。



私はあの黒い感情から逃げてから、あの感情が次から次へと湧いてきてずっと追いかけてくる気がする。



黒い感情に支配される度に私は性悪だとか、うまくいかない!とマイナス思考に陥るんだから。




どうすればこんな状態から抜け出せれる?




そんな自問自答を繰り返して過ごす日々。


答えのヒントをくれたのは、私をよく知る身近な人。



彼女の言葉はかなり辛辣だったけど、それでも私は認めるしか他なかった。




彼女は言う。



君は絶対に口に出さないって言ってるけどね。

だけど、そんな風に考えてるって


気づいている人はいるんだよ。


あぁ、こいつ絶対自分は悪くない。って思ってるだろってね。



しかも、そういう時のあんたって黒いんだよね。



腹黒いというより心がさ…黒いこと考えてるの。


相手を蹴落としてでも自分がいい立場になろうと考えてるでしょ?


人の為に何かしてあげようって考えるよりもさ、何か自分にしてもらいたいって考える。


してもらいたい。

受身。

愛されたい。


だけどね。


してもらいたかったら、愛されたいなら、まずあんたから人にしてあげることだよ。

愛することだよ。



その黒いこと考えてるのもあんた自身なんだからさ。


人も表があれば裏もあるんだよ。

裏があることで表ができているんだよ。


だからさ、何も裏の自分、黒いこと考えてる自分をなくさなきゃいけないとか考えなくっていいんじゃない?


むしろそんな自分も自分です!って認めた方が楽じゃない?





彼女の言葉には最初こそ驚いたが、

楽になりたいし

前の進みたかったからなのか

本当に的をえていたから、

聞き入ってしまった。



この黒い感情を認める…。



この黒い感情も全て私。

受け入れます。




私はそっと、無意識に自分自身を抱きしめた。




その背後で

じっとその様子を眺めていたモノがいた。



「ようやく認めたんだね…。

長かったね。だけどあともう少しかな?」


彼、「シャドウ」は以前より少し柔らかい表情でポツリと誰に聞かせるでもなく、そう漏らした。




これは私と「シャドウ」が出会う直前のお話。









ありがとうございました。

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