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風のグラスゴー 風雲編  作者: 玲於奈
第一部 北の大地
77/77

スマイル

なし

だいぶ下まで

おりてきた。


突然、深谷。

止まる。

急に止まられ

ぶつかりそうになる。


次に一言「登るぞ」

やはりわかっちゃいたけど

そうであったか。


「Mr、おぬしが先だ。」


おいおい

あんなに上にスタートが

あるんですけど。


ゴルフの客は、

上から下に行くので

登ることないと

思われるんですが。


上官にいちお、

お伝えする。


「かあああーーーつ」

まさに一喝。


けられて

登り出す。

やはり

想像以上の登り。

スキー場の斜面。

45度はあるだろうか。

これはもはや上級コース。

しかもコンクリで直登。


さすがにワンゲル部も

ここまではすまい。


まあまあ

はじめはなんとか力で

登っていたが

中間くらいで

足ががくがくしてきて

スピードが・・・


すかさず

後ろから

蹴りがとんできた。

ひええええええ。


そこまでやりますか。

深谷上等兵。

スパルタです。

少林寺です。


なんとか頂上に来たときは

極限のよれよれでした。


スタートフィーに倒れ込む。

芝がやわらかい。


深谷、1、2、3・・と

数を数える。


あれだけの登り

顔が変わってない

まあ私の

ゆっくりペースだったもんな


ボクシングのカウントか。


しかし10まで数えても

何もおこらず

意識が遠のいた。


59、60。

ひときわ大きい声。


「さあ行くぞ」

帰れる。

めしだあああ。

「そっちじゃない」

またも上等兵の一喝。

考えが甘かった。

また下界に服を

引っ張られ

つれていかれた。


こうして

地獄のトレーニングは

5往復。


最後は

私の足はパンパンで

足が痙攣しそう

だった。

終わったのは

6時30分。

もう完全に夜は明け。

ホテルも動き出しそうだ。


ロープウェイの乗り場に

倒れ込み、見上げた空は青かった。

朝番の従業員が心配そう。



かくして

私はそのよたよたで

結婚式に参加した。

部屋でシャワーをあび

なんかすごくいい匂い

と思ったら。

ブルガリの

シャンプーであった。

へへえええええ。


そして迎えた披露宴。

泡の出る

シャンパンがとても

おいしかった。


酔っぱらいかい。


しかしながら想像以上に

宴は盛大であった。

貸し切りもまんざら

嘘でないと思う。

幸せな人たちはよいもんだ。



そして3日後。

ちょうど山から見た

海辺の街で

マラソン大会は

開催された。


私の足は

筋肉痛は通り過ぎたが

さすがに

マラソン大会の空の

ようにはれていた。


スタート地点では

恐ろしく緊張したが

途中まで

伴走をしてくれた深谷の

おかげで

ペースを守り


無事倒れ込みながらも

ゴールできた。


なんと2時間を切って

1:50:10で

ゴールできた。


後で振り返れば

あの5往復は、

急登を繰り返すことで

心肺機能に負荷をかけた

トレーニングだったのだろう。


そのおかげで

20kmまでは

なんともなかった。

最後はよれよれでした。。。


さすがの深谷は

余裕で1時間32分。

途中まで伴走しながら

よくそのタイム。

あんたは実業団ですかい。

オリンピックを目指してください。


カツ丼食べたいと

考えながら

ゴールに倒れ込んだ私に

深谷一言。

「次はいよいよ

 留学試験だぜ」

言いながらスマイルを送るな。

スマイル無料。


こんな時なのに

マクドナルドを思い出す。


そして、芝生に倒れ込みながら

そうだよなあ

そういう約束だったよなあ。

遙か昔の事の回想のように

思い出す。


俺は何一つ教わらなかったなあ。


目を閉じながら思った。


いや、もう教わったのかもしれない。


薄目を開けると

深谷がビールを持って

こちらに来るところであった。








2011年の暮れも押し詰まった時から始まった

第二シーズン。

図書館でこもって執筆した前半。

そして今日まではや、4ヶ月。

途中大きく中断しましたが

ついに完結しました。(泣)

これも支えてくださった読者の皆さまのおかげです。

特に3月後半からは、とても助けられました。感謝です。


この後、ちかじか第3シーズン「風のグラスゴー 旅立ち編」始まります。

いよいよ試験。そして日本を旅立ちます。


しかしながら

旅立つ、旅立つといいながら、なんちゅうひっぱりよ。

読者の皆さまの声が聞こえそうですが

このへんで。


桜の素敵な4月 玲於奈

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