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風のグラスゴー 風雲編  作者: 玲於奈
第一部 北の大地
32/77

ホノルルマラソン

なし

「純、おれは、働きたくて

 お金かせぎたくて働いてんじゃないんだ。

 自分がどこまで出来るのか。

 試してみたくて、会社作ったんだ。」


その当時、辞める辞めないで相当

親戚中から、バッシングをうけていた。


なんにせよ。田舎者から見れば一流企業。


やめて失敗して、金を無心されても

本当に困る。


地方といえどもバブルもはじけ

子どもたちは就職できず

みな余裕がない生活だった。


そこへ道楽のような会社設立。

怒らない者はいないだろう。

それでも叔父は突き進んだ。


そんな時、叔父さんと

祖父の何回忌かで

実家近くの居酒屋でその話をした。


「純、おれ。

 会社がうまく行ったら、

 ホノルルでやってる

 ホノルルマラソンに出てみたいんだ」


「なんだかすげえ。あったかい。

 いいマラソンなんだって」


酒の与太話であったが

その時は驚いた。どこをどうとっても、

叔父さんからマラソンという言葉が

出てくるとは思えなかったから。


ただそれも一瞬で

私はその後大笑いして

叔父さんの夢を一笑にふした。

当時は、笑い話でしかなかった。


いつか自分が挑戦して

叔父さんの夢をかなえよう。


そう青い空に誓った。


なし

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